柏は5億円要求も…ペドロ・ハウルが母国クラブと個人合意間近か

　明治安田生命J1リーグ・柏レイソルからブラジル1部ゴイアスへレンタル移籍していたブラジル人FWペドロ・ハウル（26）は、今季限りでゴイアスを退団することを表明。近日中にもブラジル国内の他クラブでプレーすることが正式決定するようだ。20日、ブラジルメディア『BOLA VIP』が報じている。

　同選手は柏レイソルで構想外となり、今年1月末にゴイアスへレンタル移籍。今季はブラジル1部リーグほぼ全試合で先発出場して19ゴールをマーク。リーグ得点ランキング2位でシーズンを終えるなどキャリア最高となる成績を残したほか、FIFAワールドカップ・カタール大会ブラジル代表の予備登録リスト入りも報じられていた。

　そんなペドロ・ハウルは今月13日の今季最終戦後、自身のインスタグラムアカウントを通じてゴイアス退団を表明。すでに10以上のブラジル国内クラブから関心を寄せられているほか、ブラジル1部コリンチャンス、1部昇格を果たしたヴァスコ・ダ・ガマとクルゼイロの3クラブが柏レイソルに同選手の獲得オファーを提示したと伝えられている。

　すると『BOLA VIP』は「ペドロ・ハウルとヴァスコ・ダ・ガマは、2025年までの契約締結へかなり近づいている。彼はヴァスコ・ダ・ガマで月給50万レアル（約1300万円）を受け取ることになる」と報道。ヴァスコ・ダ・ガマが複数クラブとの争奪戦を制したとみられている一方、柏レイソルに対して支払う移籍金額は報じられていない。

　柏レイソルの要求額については、先月末の時点で350万ドル（約5億円）とブラジル国内で伝えられていた。ブラジル国内クラブでは高額の移籍金を支払うクラブが限られているだけに、クラブ間交渉の行方が気になるところだ。