
早急に改善すべき“守備の問題点”とは
日本代表の自陣からのパスワークが安定していた一方で、緻密さに欠けるハイプレスも散見された。
問題が起きたのは、カナダ代表の2ボランチの一角アティバ・ハッチンソンが最終ラインに降りる、もしくは左サイドバックのサム・アデクグベが敵陣に上がり、変則3バックを形成してビルドアップを行った場面だ。
特に後半はカナダ代表の変則3バックに対し、日本代表が[4-4-2]の守備隊形のままハイプレスを仕掛けようとするシーンがあり、敵陣ペナルティエリアの手前で2対3の数的不利が発生。後半より左サイドハーフを務めた相馬が、センターバックのビトーリアの右隣に降りるハッチンソンや、時折変則3バックの右を務めたアリスター・ジョンストンと対面したが、寄せ始めのタイミングが遅い場面がしばしば。9月のアメリカ代表戦(23日)やエクアドル代表戦(27日)と同じく、3バックでビルドアップを行うチームへの対策を、日本代表の選手間で共有しきれなかったがゆえに起きた現象と言えるだろう。
ハイプレスの際に自チームの布陣をどのように変化させ、相手の変則3バックを誰が捕捉するのか。森保監督を含む“サムライブルー”は、この点を明確にしたうえでカタールW杯グループステージ第1節(ドイツ代表戦)に臨む必要がある。相手の隊形変化に対応しきれないのであれば、[4-4-2]の布陣のまま撤退し、自陣ペナルティエリア手前の封鎖に徹するのが得策だろう。相手の出方に応じたハイプレスと自陣撤退守備の使い分けも、日本代表がグループステージ突破に向けて突き詰めるべき課題だ。

また、この試合の終盤に敷いた[3-4-2-1](自陣撤退時[5-4-1])の布陣による守備も、危なげなかったとは言い難い。3バックの右を務めた谷口が、後半アディショナルタイムに右サイドへ飛び出して守備を行ったものの、ラリアからボールを奪えず。この直後に谷口の背後を突いたラリアがペナルティエリアに侵入し、山根のファウルを誘っている。
3センターバックで中央を堅めるのがこの布陣の要諦である以上、この3人がサイドに釣り出されるのは避けなければならない。守備固めとしてこの布陣を敷く公算が大きいが、疲労がたまるであろう試合終盤でも集中力を保ち、今回のような判断ミスを無くせるか。日本代表戦士たちの奮起や、カタールW杯での躍動に期待したい。
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