清水エスパルスは先月のジュビロ磐田戦での「声出し応援」を巡る問題で、Jリーグから懲罰を科されることはなかった。一方、浦和レッズは今年7月の清水エスパルス戦で一部サポーターによる声出し応援等の違反もあり、けん責と2000万円の罰金処分を科されている。これらの事象について、野々村芳和チェアマンが処分の有無の差について説明したが、浦和レッズサポーターをはじめSNSユーザーから罵声を浴びる事態に発展。浦和レッズサポーターに対する批判の声も沸き起こっている。
今年7月16日にIAIスタジアム日本平で行われた明治安田生命J1リーグ第22節・清水エスパルス対浦和レッズでは、「Jリーグ新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン」に反する声出し応援をはじめ浦和レッズサポーターによる重大な違反行為が複数確認されていた。
また先月22日にIAIスタジアム日本平で行われた明治安田生命J1リーグ第31節・清水エスパルス対ジュビロ磐田では、試合前のバス待ちで一部の清水エスパルスサポーターがチャントを熱唱。するとツイッター上では浦和レッズサポーターから「報告清水、罰金2000万円払えよ」、「違反行為報告してばかりだから、せめて自チームくらいルール守れよ」、「野々村チェアマンの仕事に期待」といった批判的なコメントが沸き起こっていた。
野々村芳和チェアマンは今月11日公開のJリーグ公式YouTubeチャンネルに出演。浦和レッズに対して処分を科した一方、清水エスパルスに対して懲罰を与えなかった理由を聞かれると「Jリーグがサポーターに対して直接ペナルティを科すことはない。Jリーグにはクラブに対して『試合運営ができていたか』と問う役割がある」と、ペナルティを科す対象や判断基準を説明。
その上「清水エスパルスはサポーターに対しての処分や再発防止策を明確に伝えていると思う。(処分や再発防止策などがあるかどうかという点で)前回の浦和レッズの時とは違う」
「『違反行為があった後、何もせずにまた同じようなことが起こった』ということを繰り返しているので、Jリーグとしては浦和レッズに対してペナルティを科した」と、両クラブへの対応について説明。YouTubeのコメント欄を通じて「これに公式で触れるとは思わなかった!」、「明確な回答で素晴らしい」と称賛を浴びている。
ただ一方で浦和レッズサポーターからは「正直に浦和か浦和以外かって言えばいいのに!」、「全く理解ができない」、「報告清水」、「チェアマンの主観でしかない」といった批判が噴出しているほか、一部からは誹謗中傷のコメントも寄せられている。
この浦和レッズサポーターに対して「理解力低くてかわいそうな浦和サポ」、「浦和サポは終わっている」といった声が沸き起こっているほか、「浦和の運営は毎回見て見ぬふりだったから当然」、「浦和の対応は遅すぎ」という意見も上がるなど、浦和レッズのフロントにも批判の矛先が向いている。
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