鹿島アントラーズ元監督のジョルジーニョ氏はヴァスコ・ダ・ガマをブラジル1部昇格へと導いたが、今季終了後に解任されたようだ。9日、米メディア『TNTスポーツ』ブラジル版が報じている。
ヴァスコ・ダ・ガマは今年6月、ゼ・リカルド監督が清水エスパルスに引き抜かれたことをうけて、マウリシオ・ソウザ氏を招へい。ただ成績不振によりソウザ氏の解任に踏み切ると、V・ファーレン長崎指揮官のファビオ・カリーレ氏らが後任候補にあがる中で9月6日にジョルジーニョ氏を迎え入れていた。
ジョルジーニョ氏の監督就任後、ヴァスコ・ダ・ガマは5勝2分3敗。し烈な1部昇格争いを繰り広げる中、今月6日の最終戦で退場者を出しながらも1-0と勝利。ブラジル2部リーグを4位で終えたことにより、1部昇格を果たしていた。しかしクラブは9日開催の理事会を通じて、今季限りでジョルジーニョ監督を解任する方針を固めたという。
ジョルジーニョ氏は1995年から4シーズンにわたり鹿島アントラーズでプレー。1996のJリーグや1997年のナビスコカップ(現YBCルヴァンカップ)など複数のタイトル獲得に大きく貢献していた。また2012年には監督として鹿島アントラーズに復帰。ナビスコカップとスルガ銀行チャンピオンシップで優勝したが、J1リーグで11位に終わったことにより1年でチームを離れていた。
なおブラジルのラジオ局『Radio Caxias』は今年2月、ジョルジーニョ氏がJリーグ復帰を望んでいることを理由にブラジル1部ECジュベントゥージからのオファーを断ったと報道。今年7月には金銭面でブラジル1部アトレチコ・ゴイアニエンセよりも好条件のオファーがJリーグクラブから届いたものの、アトレチコ・ゴイアニエンセ残留を決断したと伝えられている。
ヴァスコ・ダ・ガマで一定の成果を残したジョルジーニョ氏。今オフにJリーグクラブからオファーが届くか注目が集まる。
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