トルコ1部アンタルヤスポル所属の元日本代表MF中島翔哉(28)は、かつてポルトガル1部ポルティモネンセやポルトに在籍。中島翔哉の代理人かつポルティモネンセの株主であるテオドロ・フォンセカ氏が、同選手のポルト移籍の際に不正取引を行ったとして、今月14日までにポルトガルサッカー連盟(FPF)の懲戒委員会から罰金等が科された。
中島翔哉は2019年7月、カタール1部アル・ドゥハイルからポルトへ移籍金1200万ユーロ(当時約15億7000万円)により完全移籍。ただポルトで構想外となり、UAE1部アル・アインやポルティモネンセへレンタル移籍。今年6月にポルティモネンセへのレンタル期間が満了となると、先月にポルトと契約解除した上でアンタルヤスポルに加入している。
FPFの公式発表によると、フォンセカ氏はポルト移籍交渉の際にポルト側の仲介役を装い、手数料として60万ユーロ(当時約7300万円)を不正に受け取っていたとのこと。懲戒委員会は同氏に対して1836ユーロ(約27万円)の罰金処分にくわえて、2シーズンにわたりFPFへの代理人登録が禁止されたという。
なおポルティモネンセとポルトは、中島翔哉や元浦和レッズ所属選手のブラジル人MFエヴェルトン(26)など複数選手の取引を行っている。
またスポルティングCP元監督のカルロス・バルボサ・ダ・クルス氏が先月、ポルトガル国内メディアのインタビューで「ポルティモネンセとポルトの間の取引について、誰も調査しようとしない。31件もあり、中には本当に理解不可能なものもある。一部の選手はポルトでプレーしたことがなく、ポルティモネンセに戻っている」とコメント。ポルティモネンセとポルトによる不正取引の可能性を指摘していた。
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