直近5試合の獲得勝ち点
残留のために、勢いは重要だ。実際に、長らく降格圏に沈んでいたヴィッセル神戸は第26節からの4連勝で、一気にほぼ安全圏といえる位置まで浮上してみせた(現12位)。直近どれだけ勢いづいているかをみるべく、直近5試合で得た勝ち点の多さを比較する。
最多の勝ち点6を獲得しているのが湘南(1勝3分1敗)と福岡(2勝3敗)。次点、勝ち点5が京都とG大阪(共に1勝2分2敗)。勝ち点4が清水(1勝1分3敗)、勝ち点3が磐田(3分2敗)。
どのクラブも明確に勢いがあるとはいえないが、湘南や福岡が残り試合で堅実に勝ち点を稼ぐ可能性が高いといえる。一方で、順位表においても自動降格圏に位置する清水、磐田は厳しい状況にある。
残り試合の対戦相手
残留争いにおいて、残り試合の対戦相手は重要な要素だ。優勝を争うチームとの対戦よりも、残留争いの直接対決、自チームよりも順位の低い相手との対戦のほうが、一般的に勝ち点を取れる可能性は少しばかり高くなる。残り試合の対戦相手の平均順位を比較し、平均順位が低い、少しばかり有利なチームから並べてみよう。
磐田は唯一4試合を残す。相手は1位横浜F・マリノス、17位清水、16位G大阪、14位京都。平均順位は12。
G大阪は残り2試合。相手は18位磐田、5位鹿島アントラーズ。平均順位は11.5。
清水は残り3試合。相手は18位磐田、5位鹿島、11位北海道コンサドーレ札幌。平均順位は11.3。
湘南は残り3試合。相手は12位神戸、9位サガン鳥栖、6位柏レイソル。平均順位は9。
京都は残り3試合。相手は2位川崎フロンターレ、4位セレッソ大阪、18磐田。平均順位は8。
福岡は残り2試合。相手は6位柏、8位浦和レッズ。平均順位は7。
この点では、磐田、G大阪、清水がやや有利で、湘南、京都、福岡は厳しい相手との対戦を残す。
以上4つの要素から、3つで上位となった湘南は優位、3つで下位となった磐田はやや不利といえるだろう。最後に笑顔が爆発するクラブはどこになるのか、J1残留争いから最後の一瞬まで目が離せない。
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