レガネス所属MF柴崎岳(30)は、FIFAワールドカップ・カタール大会日本代表メンバー入りの可能性がある。そのレガネスのイマノール・イディアケス監督は、カタールW杯参戦の場合にスペイン2部リーグ数試合を欠場する同選手への複雑な心境を明かした。9月30日、スペイン紙『アス』が伝えている。
柴崎岳が2018年のロシアW杯や2019年のAFCアジアカップでプレー。今年1月以降はフォルトゥナ・デュッセルドルフ所属MF田中碧(23)やスポルティングCP所属MF守田英正(27)らの台頭によりベンチに追いやられている。
ただ今年6月のキリンチャレンジカップ・キリンカップサッカー2022で代表に招集されたほか、先月のキリンチャレンジカップ2試合でもメンバー入り。23日のアメリカ戦では出番がなかったが、27日のエクアドル戦ではキャプテンマークを巻いて先発出場していた。
一方、所属クラブのレガネスでは中盤に欠かせない主力選手として活躍。8月21日の第2節・オビエド戦でキックオフ直前に筋肉の違和感を覚えたものの大事には至らず、今季ここまでスペイン2部リーグ7試合中5試合で先発出場している。
そんな柴崎岳は日本代表チームでの活動を終えて、今週なかばにレガネスに再合流。2日のスペイン2部第8節・アルバセテ戦でのプレーにむけて準備している。
その中、イディアケス監督は「彼はフィジカル面で問題を抱えることなく、チームに戻って来てくれた。今日も全体トレーニングで良い動きを見せていた」と柴崎岳のコンディションを説明。
そして「(カタールW杯期間中に)柴崎岳をリーグ戦で起用できない可能性への怒り? 怒りで私は何もできない。ひとりの監督として、彼にはカタールW杯に行ってほしいと願っている。彼が悪いのではない。すべてはリーグ側が悪い」とコメント。スペイン2部リーグがカタールW杯開催期間中に中断しないことへの憤りをあらわにした。
日本代表は11月17日にカナダ代表と強化試合を行い、23日から12月2日にかけてカタールW杯グループリーグ3試合を戦う。そのため柴崎岳がカタールW杯の日本代表メンバーに選ばれた場合、レガネスは少なくともリーグ戦3試合を同選手不在のもと戦うことになる。
開幕から7試合を戦って勝ち点4の獲得にとどまっているレガネス。22クラブ中20位に沈んでいるだけに、柴崎岳を巡る問題にイディアケス監督は頭を抱えている。
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