ボルシア・メンヒェングラートバッハ(ボルシアMG)所属の日本代表DF板倉滉(25)は昨年5月、シャルケをレンタル期間満了により退団。シャルケのアシスタントコーチであるマイク・ビュスケンス氏が、同選手に対する思いやクラブ幹部への不満を語った。12日、ドイツ紙『ブルーレター』が伝えている。
板倉滉は昨年8月、マンチェスター・シティからシャルケへ1年レンタルにより加入。センターバックの主力選手としてドイツ2部リーグでほぼ全試合に先発出場し、ブンデスリーガ昇格に大きく貢献していた。しかし、シャルケ幹部はおよそ600万ユーロ(約8億5000万円)の買い取りオプション行使を断念。5月31日にシャルケ退団が正式決定していた。
その後、同選手にはセルティックやアイントラハト・フランクフルトなど複数クラブが関心を寄せていたが、7月上旬にボルシアMGへの完全移籍が決定。今季ここまでブンデスリーガほぼ全試合で先発出場していたが、今月12日のトレーニング中に左膝を負傷している。
一方でビュスケンス氏は2021年3月からシャルケのアシスタントコーチを務めると、今年3月には暫定監督に就任。板倉滉とともにブンデスリーガ昇格を果たすと、今季から再びシャルケのアシスタントコーチとして、日本代表DF吉田麻也(34)らの指導に当たっている。
そんなビュスケンス氏は板倉滉の退団について「イタクラが横浜で日本代表戦に出ているときに、シャルケを退団すると電話があった。あの時が一番悲しかったんだ」
「(彼の退団については電話が来る前の段階で)すでに知っていた。でも、所属クラブを変えないといけないことを、彼自身がどれほど残念に思っていたか。それが一番嫌なことだよ。彼をシャルケに留められなかったという事実が悔しい」とコメント。
「イタクラの退団はもっと先だとも思っていた。『今はテレビのギャラも多いし、スポンサー収入も多く見込めるかもしれない』と自分で計算していた。(買い取りオプション行使に必要な)600万ユーロは何としても手に入れなければならなかったんだ」と、買い取りオプションを行使しなかったクラブ幹部への不満も覗かせている。
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