アビスパ福岡所属のDF奈良竜樹(28)は10日、明治安田生命J1リーグ第29節・横浜F・マリノス戦で先発出場。日本代表FW西村拓真(25)へのタックルで負傷退場させたことにより、試合後にSNSで誹謗中傷被害に遭っている。その中、ガンバ大阪所属のFWパトリック(34)によるサンフレッチェ広島在籍時のツイートが再び注目を浴びている。
奈良竜樹は前半6分、自陣右サイドでパス交換に絡んでいた西村拓真に対して遅れてスライディングタックル。自身の右足で西村拓真の左足を踏みつける格好となった。また西村拓真はしばらくプレーしていたが、前半20分にプレー続行不可能に。結局前半24分に日本代表MF藤田譲瑠チマ(20)との交代を余儀なくされている。
するとSNSを通じて奈良竜樹のプレーに対する批判が殺到。くわえて同選手への誹謗中傷も多く見受けられたことにより、両クラブのサポーターやJリーグファンによる議論が熱を帯びていた。
そんな奈良竜樹は川崎フロンターレ在籍時の2017年10月21日、サンフレッチェ広島戦でフル出場したものの、パトリックに対する発言が物議を醸していた。
またパトリックは試合後、「川崎フロンターレ勝利おめでとうございます。でもディフェンスのな奈良選手に言いたいです。「お前らJ2行きだ」なんて言われたくないです。あなたにはもっといろいろと学んでほしいです。広島というクラブをリスペクトして下さい」(原文ママ)とツイートしていた。
横浜F・マリノス対アビスパ福岡の試合後、このパトリックのツイートがスクリーンショットにより拡散されると、「パトリックは人格者だからな」、「懐かしいなあ」、「考えさせられるね」といったコメントが寄せられている。
また「奈良竜樹は昔からヤバかったんだな」、「素行悪いな」という声が上がっているほか、同選手に対する誹謗中傷も投稿も散見されている。
なお横浜F・マリノスは11日午前、「SNSにおける誹謗中傷的な投稿について」と題した声明を発表。「9月10日(土)に日産スタジアムで開催された『2022明治安田生命J1リーグ第29節 横浜F・マリノス vs アビスパ福岡』の試合終了後に、SNS上でアビスパ福岡の選手に対し、F・マリノスのファン・サポーターと思われるアカウントによる誹謗中傷の投稿が散見されております」
「いかなる理由があっても誹謗中傷、侮辱、脅迫は、決して許されることではなく、内容は極めて悪質なものであり、看過することはできません」
「横浜 F・マリノスは、「『FAIR PLAY, FAIR SUPPORT』差別・挑発・迷惑行為は、絶対に許しません」をスローガンに、人権啓発活動を行っています」
「ファン・サポーターの皆様におかれましては、クラブに関わるあらゆる人が共有し、持つべき姿勢、考え方であるクラブフィロソフィーを胸に刻み、リスペクトをもった発信・行動を行っていただきますよう、お願い申し上げます」と、サポーターに呼びかけている。
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