元日本代表MF中島翔哉(28)は今夏ポルティモネンセ復帰の可能性が消滅した後、今月8日にポルトガル1部ポルトを退団。トルコ1部アンタルヤスポルへ移籍しているが、ポルトは同選手との契約解除より大幅な経費削減が見込めるようだ。9日、ポルトガル紙『O JOGO』が伝えている。
中島翔哉は2019年7月、カタール1部アル・ドゥハイルからポルトへ移籍金1200万ユーロ(当時約15億7000万円)により完全移籍。しかしポルトで構想外となると、UAE1部アル・アインやポルティモネンセへレンタル移籍していた。
そして今年6月30日にポルティモネンセへのレンタル期間を終えて、一旦ポルトに復帰。ポルティモネンセがレンタルでの再獲得を望んでいたものの、ポルトが完全移籍での放出にこだわったため、ポルトガル国内の移籍市場最終日である今月1日までにポルティモネンセへの再加入は実現しなかった。
また『O JOGO』は今月1日、同選手にJリーグ復帰の可能性があると報道。ポルトとの契約を2024年6月まで残しているが、今後の協議次第では契約解除で合意する可能性もあると伝えていた。
するとトルコ国内の移籍市場最終日である今月8日に、両者は契約解除で合意。中島翔哉はアンタルヤスポルと2024年6月までの2年契約を結んでいる。
『O JOGO』はポルトが契約解除に踏み切った背景について「ポルトは2019年に中島翔哉の獲得で1200万ユーロを投資した。この投資を回収するためのチャンスをすべて使い果たしたため、契約解除が最も合理的な解決策となった」と説明。
「ポルトはこの日本人選手の退団により、850万ユーロ(約12億3000万円)を節約することになった。この金額はクラブに適応していない選手への報酬と考えられる」と記すと、「セルジオ・コンセイソンの構想から外れたことにくわえて、新型コロナウイルス感染拡大による中断期間明けに練習参加を拒否するというネガティブな印象を与えるエピソードの主人公だった」と中島翔哉を酷評。
「彼はポルトでわずか37試合に出場、1ゴール3アシストという結果に終わった。2019年にポルトがアル・ドゥハイルに日本人選手の保有権の50%分として1200万ユーロを支払ったときの投資を正当化するにはほど遠い見返りである」と締めくくっている。
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