Jリーグ ヴィッセル神戸

神戸声明に批判殺到「一貫性がない」ACL・天皇杯敗退でJ1残留優先

ヴィッセル神戸 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグ・ヴィッセル神戸はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)と天皇杯敗退をうけて、10日に声明を発表。しかし、SNSではJ1残留優先の方針を優先したクラブ首脳陣への批判が数多く上がっている。

 ヴィッセル神戸は今季序盤からリーグ戦で黒星が先行。すでに2度の監督交代を行うなど混迷を極める中、J1リーグでは残り8試合の時点でJ2自動降格圏の17位に沈んでいる。

 また先月にはACL1回戦・横浜F・マリノスでの勝利後に準々決勝・全北現代戦で先発メンバーを7名入れ替えると、全北現代相手に1-3で敗北。今月7日の天皇杯準々決勝・鹿島アントラーズ戦でも4日前のJ1リーグ第28節・京都サンガ戦からスタメンを大幅に入れ替えたこともあり、0-1で敗れていた。

 その中、楽天ヴィッセル神戸株式会社の千布勇気代表取締役社長は「ヴィッセルファミリーのみなさまへ」と題した声明を発表。「チームが非常に厳しい状況の中、チームへの変わらぬご声援、ご支援をいただき、誠にありがとうございます。どんな時も選手、チーム、クラブに寄り添い応援頂いているみなさまは我々にとってかけがえのない存在です」

 「先の天皇杯敗戦を受け、残念ながらタイトル獲得の可能性を残す大会はなくなりました。試合後、スタンドに座り込んでいるみなさまの姿、足早にスタジアムを後にされる姿を見て、ファン、サポーターのみなさまに対し申し訳ない気持ちでいっぱいです」

 「シーズン開幕前に思い描いた形とならず、この状態でみなさまに「一致団結して応援してください」とはなかなか言いにくい状況であることは承知しております。しかし、本日からのホーム3連戦、J1残留に向けて、1つも落とせない試合となります。みなさまの応援が特に劣勢の状況、試合終盤の厳しい状況で大いなる力を選手に与えてくれます。選手スタッフ一同ここからの試合に必死に向かっていきますので、どうか今一度、みなさまのお力をお借りできないでしょうか」

 「残り8試合、チーム一丸となり恥も外聞もなく攻守にアグレッシブにチャレンジャーとして戦っていきます。まずはこの3連戦で自信をつけ、シーズン終了まで吉田監督、選手スタッフと共に走り切り、必ずや残留をつかみ取ります。ヴィッセルファミリーのみなさまの引き続きの応援、ご声援をよろしくお願いいたします」と、サポーターやスポンサー等にメッセージを発信。

 しかしツイッター上では「一貫性のないこのクラブに騙された」、「天皇杯とACLはベストメンバーで臨むべきだった」、「J2降格しろよ」、「何も響かない」などといった声が数多く上がっている。なおヴィッセル神戸は10日、ホームに名古屋グランパスを迎え撃つ。