明治安田生命J1リーグ・名古屋グランパス所属のポーランド代表FWヤクブ・シュヴィルツォク(29)は、ドーピング違反により長期出場停止処分を科されることが確実となっているようだ。4日、ポーランドメディア『Fakt』が伝えている。
シュヴィルツォクは昨年10月17日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝・浦項スティーラーズ戦の試合後にドーピング検査で陽性と判定。アジアサッカー連盟(AFC)からは暫定措置としてすべてのサッカー活動が禁止されている。
また名古屋グランパスは昨年12月10日、AFCから同選手に対するサッカー活動禁止処分の通達をうけて「AFCチャンピオンズリーグ 準々決勝浦項スティーラーズ戦後に実施されたドーピング検査において、シュヴィルツォク選手から採取された検体(A検体)から禁止されている物質が検出されたとの連絡を受けました」
「クラブとしては、所定の手続きに従って同時に採取された別の検体(B検体)での再分析を要請しております。再分析等による結果が確定するまでの間、暫定な措置として、シュヴィルツォク選手は全てのサッカー関連活動に参加することができません」と声明を発表。
B検体による再分析の結果判明後に、正式な処分内容が決定するとみられているが、陽性判定から10カ月以上が経過した今もなお正式な処分内容は公式発表されていない。
また本人は昨年12月、自身のインスタグラムアカウントで「僕は禁止されているドーピング物質を摂取したことがないことをここに宣言する。これまでのフットボールキャリアで何度か検査を受けており(2021年6月のEURO2020を含む)、過去の検査はすべて陰性だ。同時に、僕は適切なアンチ・ドーピング機関に全面的に協力する意思があり、本件を明らかにするためにあらゆる手段を講じることを宣言する」と身の潔白を主張していた。
その中『Fakt』は「残念ながら、シュヴィルツォクのB検体は陽性。すなわち彼には一時的な出場停止が科されることとなり、どの大会にも出場することができなくなった。何日も、何週間も、何カ月も彼は宙ぶらりん状態になってしまう」とリポート。出場停止処分については2年間だと伝えている。
また今夏の移籍ウィンドウで、ポーランド1部の強豪であるレギア・ワルシャワがシュヴィルツォクの獲得を狙っていた模様。クラブ幹部が同選手の代理人に接触していたが、ドーピング問題をうけて獲得を断念したという。
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