
元日本代表MF香川真司(33)擁するシント=トロイデンVV(STVV)は8月30日、「シントトロイデンガールズ」の結成を公式発表している。ただ日本人のガールズグループに、現地ベルギーの人々は無関心であるかもしれない。
STVVは2017年以降、インターネット関連の事業を手掛ける合同会社『DMM.com』の村中悠介COO(最高執行責任者)や立石敬之CEO(最高経営責任者)らにより経営。日本代表MF遠藤航(29)やDF冨安健洋(23)、MF鎌田大地(26)など多くの日本人選手を輩出しているほか、元日本代表FW岡崎慎司(36)や香川真司の獲得により日本国内や現地で注目を浴びている。
そんな中、STVVは8月30日に都内で「シントトロイデンガールズ発表会」を開催。元アイドルなど8名により結成されたが、全員が日本人という構成になっている。
ただ『Het Nieuwsblad』、『Het Belang Van Limburg』、『VOETBAL』など、普段STVV関連のニュースを扱っているベルギー国内メディアは、8月31日時点でもシントトロイデンガールズ結成について一切報じていない模様。あくまでも日本向けのSTVV認知度向上を目的としたものであるだけに、ベルギーにおける関心度の低さがうかがえる。
STVVの日本人経営者に対しては、これまで現地のサポーターやジャーナリストから批判的な見方をされてきた。
昨年9月開催のKRCヘンク戦では、ダービーマッチにかかわらずホームスタジアムの観客数が約6000人にとどまる。すると現地のジャーナリストは「クラブのDNAが危機に瀕している。シント・トロイデンはサッカーの街だったが、もう多くの人がスタジアムの試合を観に来なくなった」
「彼らはクラブから離れているのさ。クラブ幹部はサポーターのことを真剣に考えるべきだと思う。サポーターを敵に回したんだ。そのようなクラブはうまくいかないよ」と危機感を募らせていた。
また今年1月末の試合後には、STVVの一部選手やコーチとサポーターが衝突。その際にサポーターはクラブ内部で起こっている問題に日本人幹部が関心を示さないとして、不満を爆発させていることがベルギー国内で話題を呼んでいた。
STVVによると、シントトロイデンガールズによるベルギー国内での活動も予定しているという。シントトロイデンガールズに対して、現地のサポーターがどのような反応を示すのか興味深いところだ。
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