Jリーグ ヴィッセル神戸

神戸退団リンコン「イニエスタのおかげで…」母国復帰の舞台裏も明かす

リンコン 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグ・ヴィッセル神戸は今月、元U20ブラジル代表FWリンコン(21)がブラジル2部クルゼイロへレンタル移籍すると公式発表。そのリンコンが元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(38)に対する感謝や、クルゼイロ移籍決定の背景を語った。16日、ブラジルメディア『O TEMPO』が同選手のコメントを伝えている。

 リンコンは昨年1月にブラジル1部のCRフラメンゴからヴィッセル神戸へ完全移籍。来日1年目の昨季は左ハムストリング肉離れによる戦線離脱もあり、リーグ戦13試合の出場で1ゴールという結果に終わっていた。

 また今季は三浦淳寛元監督のもとでリーグ戦5試合中3試合にスタメン出場したが、ミゲル・アンヘル・ロティーナ前監督や吉田孝行監督のもとで出場機会が減少。5月25日のJ1リーグ第15節・ジュビロ磐田戦を最後にリーグ戦で出番がなく、今月11日になってクルゼイロへのレンタル移籍が決まっている。

 そんなリンコンは『O TEMPO』のインタビューに対応。「日本ではいい経験ができたし、たくさん学べたよ。(アンドレス・)イニエスタは僕のことをとても助けてくれたひとりだ。言語の面でコミュニケーションが取りやすかったからね」と語っている。

 またクルゼイロ移籍については「クルゼイロとの交渉はとてもよかった。クルゼイロはビッグクラブだ。クルゼイロからのオファーを聞いたときには、何もためらうことはなかったね。ここに来られて幸せだし、本当にクラブの力になりたいよ」とコメント。決断に時間を要しなかったことを明かした。

 なお複数のブラジルメディアが伝えたところによると、レンタル期間は来年12月までとのこと。ヴィッセル神戸が年俸の一部を負担するほか、クルゼイロが今季終了後にリンコンを返却するオプションも付帯されているという。