日本代表・海外組 海外日本人選手

STVV日本人幹部に痛烈皮肉!原大智の後釜未確保に「チャンス逃すかも…」

原大智 写真:Getty Images

 元日本代表MF香川真司(33)らを擁するシント=トロイデンVV(STVV)は今月24日、ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)開幕戦でDF町田浩樹(24)所属のロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズと対戦する。その中、ベルギーメディア『VOETBAL』がSTVVの現有戦力を分析。立石敬之CEO(最高経営責任者)など日本人幹部の手腕に厳しい評価を下した。

 STVVは昨季終了後、FW原大智(23)やFWジョアン・クラウス(25)、コンゴ民主共和国代表FWネルソン・バロンゴ(23)など複数選手の退団を発表。ドイツ3部インゴルシュタットからFWファティ・カヤ(22)やFWジャンニ・ブルーノ(30)を獲得しているものの、攻撃陣の選手層に不安を抱えながらプレシーズントレーニングの全日程を終えている。

 一方で立石敬之CEOは新ユニフォーム発表会の際、今夏の移籍期間における日本人選手獲得の可能性を示唆。ベルント・ホラーバッハ監督もベルギー国内メディアのインタビューで「もし(新戦力獲得の)チャンスがあれば、必ずつかみにいく。ただその時は、クラブの財政状況に見合ったものでなければならない」と語っていた。

 『VOETBAL』は19日、STVVの現有戦力に関する特集記事を掲載。原大智ら複数の主力選手退団に触れた上で「7人の獲得にとどまっている」と補強が不十分だと主張。具体的な補強ポジションについて「少なくとも1人のアタッカー、できれば前線の複数のポジションをこなせるポリバレントなタイプのアタッカーは絶対に獲得する必要がある」と説明している。

 つづけて「今のメンバーのままならば、STVVはぐっすり眠れるが、一歩踏み出すには火薬が必要だ。またとないチャンスだが、日本人幹部はこのチャンスを逃すかもしれない」と言及。立石敬之CEOなど日本人幹部に対して、皮肉を交えながら新戦力獲得の必要性を説いた。

 なお『VOETBAL』は先月、STVVの新戦力候補として細谷真大と小川航基の名前を列挙。『TV Limburg』は今月17日、MFクリスティアン・ブリュス(33)に退団の可能性があり、後釜として森岡亮太を獲得候補にリストアップしていると伝えている。昨季リーグ戦8ゴールの原大智が退団しただけに、得点力不足に陥る可能性が考えられる。