ユルゲン・クロップ
ユルゲン・クロップ監督は、2001年にマインツ(当時ドイツ2部)で指揮官としてのキャリアをスタート。20年以上に渡って、マインツ(2001-2008)、ボルシア・ドルトムント(2008-2015)、リバプール(2015-)の3クラブを強化してきた。
まずはマインツに就任して3年目でクラブ史上初のブンデスリーガ(ドイツ1部)昇格を果たすと、クロップ監督のスタイルがサッカー界で注目され始める。しかし2006/07シーズン、マインツは再び2部に降格してしまい、その後1シーズンでの1部復帰を果たせなかったことに責任を感じた同監督は退任を決断した。
そして2008年1月ボルシア・ドルトムントの監督に就任すると、2シーズン連続でリーグ優勝タイトル(2010/11、2011/12)を手に入れる。しかし序盤から苦戦した2014/15シーズン途中の2015年4月に、シーズン終了をもっての退任を発表した。
その後2015年10月にブレンダン・ロジャーズ監督の後任として、現在も指揮するリバプールに就任したクロップ監督。CL優勝(2018/19)などを果たし、2019年には世界ベストクラブコーチ賞を受賞している。
ルイス・エンリケ
スペイン代表のルイス・エンリケ監督は、口数が少なく、やるべき仕事をきっちりこなすことで有名である。これまでにバルセロナB(2008-2011)、ローマ(2011-2012)、セルタ・デ・ビーゴ(2013-2014)、バルセロナ(2014-2017)の指揮官を務めてきた。
最も印象的なクラブとの別れは、ローマ退任時であろう。1997年ぶりの欧州カップ(CLとEL)不出場に責任を感じたエンリケ監督は、そのシーズン(2011/12)の年俸受け取りを拒否したと言われている。2012年5月10日、シーズン最終戦の前に選手に辞任の決意を伝えたという。
さらにエンリケ監督は、2018年にスペイン代表監督になってからも1度自ら辞任している。2019年7月に辞任が発表され、その後自身のTwitterアカウントにて9歳の娘シャナが骨肉腫によって5カ月間の闘病後に死亡したと、理由を明らかにした。同年11月に再任し、現在もスペイン代表を指揮している。
ディディエ・デシャン
10年以上に渡ってフランス代表の指揮官を務めるディディエ・デシャン監督は、フランスを2018年のロシア・ワールドカップ優勝にも導いた監督である。それまでにはモナコ(2001-2005)、ユベントス(2006-2007)、オリンピック・マルセイユ(2009-2012)を指揮してきている。
モナコでは、2003/04シーズンCL決勝にまで辿り着くも、ポルト相手に0-3で敗北。その後フロントとうまく行かず、2005/06シーズン開始後の9月19日に辞任することを決めた。
その後、カルチョ・スキャンダル(2006年5月に発覚したイタリアサッカー界の八百長問題)によってセリエB(イタリア2部)に降格した古巣ユベントスからのオファーを受ける。1シーズンでセリエA復帰を果たすも、シーズン終了後に退任を選択。その理由はいまだに不明である。
2年ほどのフリー期間を経て、2009年7月からオリンピック・マルセイユの監督に就任したデシャン監督。フランスリーグカップ3連覇(2009/10、2010/11、2011/12)、スーパーカップ2連覇(2010/11、2011/12)、そして2009/10シーズンにはリーグ優勝まで果たしている。2017年7月2日に同クラブを辞任すると、その6日後にフランス代表監督に就任した。
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