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伊東純也の去就に影響は…ヘンク同僚FWの中東移籍確実に

伊東純也 写真:Getty Images

 KRCヘンク所属の日本代表FW伊東純也(29)は、以前から今夏移籍が噂されている。その中、チームメイトであるコンゴ民主共和国代表FWテオ・ボンゴンダ(26)が、中東移籍に向かっているようだ。9日、ベルギー紙『Het Belang van Limburg』が報じた。

 KRCヘンクはリーグ優勝を目標に掲げてシーズンに臨んだものの、8位で終了。シーズン終了後にベルント・シュトルク監督を解任しており、ベルギー国内では大幅なメンバーの入れ替えが予想されている。

 またベルギーメディア『VOETBAL』は5月末、ナイジェリア代表FWポール・オヌアチュ(28)やボンゴンダなど複数選手の退団がほぼ確実と報道。伊東純也については「イトウは29歳という年齢でさらなるステップアップの最後のチャンスが到来している。ヘンクが高額な移籍金を手にすることができるのも、これが最後となる。彼は良いオファーが届いた場合、残留するかどうかは未知数である」と見解を示していた。

 さらに『Het Belang van Limburg』は今月3日、KRCヘンクがコモロ代表FWファイズ・セレマニ(28)を獲得することでKVコルトレイクと合意に至ったと報道。KRCヘンクの前線の顔触れについて「セレマニの獲得合意により、まもなくオヌアチュ、ボンゴンダ、イトウがクラブを去ることになるかもしれない。この3人のうち少なくとも1人は、今夏の移籍期間で退団することは間違いないが、2人、3人になる可能性もある」と主張していた。

 その中、退団候補のひとりであるボンゴンダが、UAE1部アル・アインへの移籍を決断したとのこと。同選手は以前からスコティッシュ・プレミアシップ(スコットランド1部)のレンジャーズ移籍が噂されていたが、新天地に中東を選択したという。

 一方でナイジェリア紙『Punch』が9日伝えたところによると、KRCヘンクにオヌアチュ獲得のオファーが届いているとのこと。しかしKRCヘンクは移籍金として1800万ユーロ(約24億9000万円)を求めていることから、移籍先決定まで時間を要するとみられる。

 そして伊東純也については「ボンゴンダやオヌアチュと同じく、この夏にKRCヘンクを去ることになる」と予想。伊東純也は今年4月にバイエル・レバークーゼンやボルシア・メンヒェングラートバッハからの関心が伝えられていたが、現時点で他クラブからのオファーは報じられていない。

 なお伊東純也は昨年10月、KRCヘンクと2024年6月までの契約延長で合意に達している。ボンゴンダやオヌアチュに動きがある中、伊東純也のステップアップ移籍の可能性にも注目が集まる。