イビチャ・オシム元日本代表監督の息子であり、ジェフユナイテッド市原(現ジェフユナイテッド市原・千葉)元指揮官のアマル・オシム氏(54)が、Jリーグクラブからの監督就任オファーを拒否していたようだ。今月5日、ボスニア・ヘルツェゴビナメディア『reprezentacija』が伝えている。
アマル・オシム氏は1997年に現役を退くと、2001年から2年以上にわたりボスニア・ヘルツェゴビナ1部のFKジェリェズニチャル・サラエヴォを指揮。2004年にジェフユナイテッド市原のコーチに就任すると、父親の日本代表監督就任により2006シーズン途中から監督を務めていた。
そして2007シーズン終了後にジェフユナイテッド市原の監督を解任されると、その後はFKジェリェズニチャルやカタール2部のアル・ホライティヤットSCで指揮。昨年4月にFKジェリェズニチャルの監督を解任となって以降、無所属状態となっている。
『reprezentacija』の報道によると、アマル・オシム氏のもとにはボスニア・ヘルツェゴビナ1部のFKヴェレジュ・モスタル、FKスロボダ・トゥズラ、それに日本のクラブからオファーが届いていたとのこと。同氏は母国にとどまることを決断した上で、2022/23シーズンにUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ2次予選に出場するFKヴェレジュ・モスタルのオファーを受け入れた模様。FKヴェレジュ・モスタルは近日中にもアマル・オシム氏の監督就任を公式発表するという。
アマル・オシム氏の父親であるイビチャ・オシム氏は、先月1日に急逝。日本サッカー界の発展に大きく寄与していただけに、日本国内からはイビチャ・オシム氏との別れを惜しむ声が上がっていた。
アマル・オシム氏もジェフユナイテッド市原監督時代の2006年にナビスコカップ優勝。日本国内で実績を持っているが、母国での監督業再開という結論に至ったようだ。
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