アイントラハト・フランクフルト所属の日本代表MF鎌田大地(25)には、すでにトッテナム・ホットスパーをはじめ複数クラブからの関心が伝えられている。その中、ドイツメディア『シュポルト1』が同選手の現状を報じた。
鎌田大地は今季ブンデスリーガで全34試合中32試合に出場して4ゴール3アシストをマーク。UEFAヨーロッパリーグでは準々決勝2ndレグ・バルセロナ戦の追加点アシスト、準決勝1stレグ・ウェストハム・ユナイテッド戦の決勝ゴールなど、大舞台での勝負強さを発揮。先月18日の決勝・レンジャーズ戦でもフル出場し、優勝に大きく貢献していた。
そんな鎌田大地はフランクフルトとの契約が来年6月までである中、以前から今夏退団の可能性が取りざたされている。また、移籍先候補にはトッテナム・ホットスパーやセビージャ、リーズ・ユナイテッドが挙がっているほか、UEFAヨーロッパリーグ数試合で複数クラブのスカウト陣が視察に訪れたと伝えられている。
一方、選手本人は日本代表チームでの活動中に「フランクフルト以上を探すのはより一層難しくなる」とコメント。今後届くオファー次第ではあるものの、フランクフルト残留も視野に入れていることを明かしている。
『シュポルト1』の報道によると、フランクフルト退団が噂される鎌田大地やセルビア代表MFフィリップ・コスティッチ(29)、フランス人DFエヴァン・ヌディカ(22)の3選手に対して今月1日時点でオファーは届いていないという。
また、ドイツ紙『ビルト』は4月下旬に「コロナの影響でスタジアムの観客入場が制限されていた。今月から制限は緩和されているが、フランクフルトはおよそ3000万ユーロ(約41億2000万円)の損失を見込んでいる」と報道。フランクフルトが複数選手の放出を余儀なくされると見解を示していたが、UEFAヨーロッパリーグ優勝により財政面での改善が期待できる。
さらにフランクフルトのマルクス・クレシェSD(スポーツディレクター)は 『シュポルト1』のインタビューで「UEFAヨーロッパリーグ優勝や(来季の)UEFAチャンピオンズリーグ出場により、フランクフルトは選手たちにとってさらに興味深い存在になったし、選手たちはさらにこのクラブを好きになった」とコメント。欧州カップ戦でのタイトル獲得が現有戦力の維持につながると主張している。
UEFAヨーロッパリーグ優勝前は今夏のステップアップ移籍が既定路線とみられていたが、タイトル獲得で残留に傾いているかもしれない。
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