
ニューカッスル・ユナイテッド(11位)評価:B-
2021/22シーズン開幕から11試合未勝利、スティーブ・ブルース監督解任といった真っ暗なニュースがあったことを想像すると、11位で着地したニューカッスルは良い結果で終えたと言えるだろう。
中にはエディ・ハウ監督が仕上げたチームをもっと高く評価するべきだと考える人もいるだろうが、再建を託された新監督は就任して最初の9試合でわずか1勝に留まり、勝ち星がつくようになったのは新オーナーが移籍市場に投資をし始めたタイミングだったことも事実。
今よりもさらにハウ監督のメソッドがチームに定着し、実力ある新選手たちが融合することで、ニューカッスルは来シーズン以降も大きな成長を遂げることができると分析する。

ウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(10位)評価:B-
ウルブス(ウォルバーハンプトン・ワンダラーズ)は、過去にヌーノ・エスピーリト・サント監督が実現させた2シーズン連続7位フィニッシュやELベスト8以上の成績を求められ、その期待やプレッシャーに苦しんでいるように感じられた。
新任のブルーノ・ラージ監督の1シーズン目は、ヌーノ監督の最高成績よりも3つ順位を落とした10位で終えることになったが決して悲観的になることはない成績と分析する。
しかしながら、チェルシーやマンチェスター・ユナイテッドから勝ち点を得ることができたが、リーグ戦38試合で38ゴールという記録は決して良いものではない。また終盤7試合で勝ち点をたった2ポイントしか積み上げることができなかった点は、来2022/23シーズンに向けての改善点と言えるだろう。

チェルシー(3位)評価:C+
今2021/22シーズンの中に多くのドラマが詰め込まれていたチェルシーを評価するのは非常に難しい。
2003年からのロシア人オーナーであるロマン・アブラモヴィッチ氏が、情勢に鑑みチェルシー売却の意思を表明し先行きの不安定な中で、2つのカップ戦(FAカップ・カラバオカップ)決勝への進出や、4シーズン連続でのCL出場を手にすることは大きな偉業であると言及できる。
しかし一方で、昨2020/21シーズンのCL覇者であるクラブとしての視点では、こうした結果にどれだけ満足するべきだろうか。またクラブ史上最高額で獲得したFWロメル・ルカクの低調なプレーは、CLベスト8で終えたことと同じくらいの失望となった。

アストン・ビラ(14位)評価:C
11シーズンぶりのトップハーフ進出を目指し、1億ポンド(約160億円)近くの資金を移籍市場に投入して挑んだ2021/22シーズンのアストン・ビラだったが、秋頃に5連敗を経験したことを受けてディーン・スミス監督と袂を分かち、降格回避に向けた戦いにシフトした。
新監督として迎えられたスティーブン・ジェラード監督は、見事に降格圏脱出の道のりを先導。DFリュカ・ディニュやMFフェリペ・コウチーニョの獲得にも貢献したことで、ヴィラ・パークに「アタッキングフットボール」を植え付ける兆しが見えた。
ただ、最後の11試合でたった2勝しかできなかったことは14位に着地した決定打になり、来2022/23シーズンに向けてまだまだ改善の余地が残されている。
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