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原口元気の去就不透明?独1部ウニオンで活躍も独紙「オープンな状態」

原口元気 写真:Getty Images

 ウニオン・ベルリン所属の日本代表MF原口元気(31)は、今季終了後の去就が不透明となっているかもしれない。16日、ドイツ・ベルリンの地元紙『B.Z.』が伝えている。

 同選手は昨年6月にハノーファーを契約満了により退団し、ウニオン・ベルリンに加入。今季は中盤センターのインサイドハーフを主戦場にブンデスリーガ全34試合中23試合に先発出場。今月14日開催の最終節・VfLボーフム戦では先制ゴールをアシストし、チームの勝利に貢献。ウニオン・ベルリンは今季のリーグ戦を5位で終え、来季UEFAヨーロッパリーグ・グループステージ出場権を獲得している。

 ウニオン・ベルリンで主力選手として活躍していた原口元気だが、『B.Z.』は「(今季最終戦翌日の)日曜日の午前9時43分、ハラグチが最初にロッカールームを後にして、ケーペニック(ベルリン市内の地名)に別れを告げた。この日本人は新シーズンに戻ってくることが期待される」と報じている。

 ドイツの移籍情報専門サイト『トランスファーマルクト』には原口元気とウニオン・ベルリンの契約期間が記載されてない上、ウニオン・ベルリンも同選手の獲得時に契約期間を公表していない。

 ただ『B.Z.』の記事では「ハラグチ以外の他の選手もオープンだ。シェラルド・ベッカーは『戻ってくるよ』と話しているが、すべてがまだオープンな状態だ。契約延長の可能性もあるようだ」と綴られていることから、現時点では原口元気のウニオン・ベルリン残留が確実ではないのかもしれない。

 なお、原口元気は先月中旬にドイツメディアのインタビューに応じた際、自身の現状について「史上最高のゲンキですよ。ハノーファーではミッドフィルダーとしてかなり成長しました。ウニオンに来てからさらに良くなりましたね。ウルス・フィッシャー監督とは良い関係ですよ。彼は攻撃でも守備でも多くのことを要求してくるんです」と語るなど、充実したシーズンを過ごしていることを明かしていた。

 ただ、日本代表ではMF田中碧(23)やMF守田英正(26)らの台頭もあり、ベンチ要員に降格。FIFAワールドカップ・カタール大会アジア最終予選では10試合中2試合の先発出場にとどまっている。カタールW杯本大会でのプレーを望んでいるだけに、今後どのような決断を下すのか注目が集まる。