元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(38)は昨年5月11日、明治安田生命J1リーグのヴィッセル神戸と2024年1月までの契約延長を行っていた。しかし、ヴィッセル神戸が極度の不振に陥っていることもあり、ここにきてバルセロナ復帰説が再燃しているようだ。
ヴィッセル神戸は昨季リーグ戦を3位で終えていたが、今季は開幕から黒星が先行。すでに三浦淳寛からミゲル・アンヘル・ロティーナへの監督交代を行っているが、今月8日開催のJ1リーグ第12節・ガンバ大阪戦でも0-2と敗戦。4分7敗と最下位に沈んでおり、ヴィッセル神戸の不振ぶりはスペインをはじめ海外からも注目を集めている。
その中、ブラジルメディア『UOL』は今月12日にイニエスタの去就に関する特集記事を掲載。「自らのゴールでスペイン代表の南アフリカワールドカップ優勝を決めたイニエスタは4年前に日本へ移籍した時、これが彼のキャリアで最後の移籍になるかと思われた。しかし彼は突然、ヴィッセル神戸に不安を抱き始め、カタルーニャのマスコミはイニエスタがバルセロナに再び変化をもたらす可能性を考え始めたのである」と綴り、同選手のバルセロナ復帰が現実味を帯びていると解説している。
つづけて「もちろんイニエスタのアイデアは、全盛期を過ごしたチームに対して『ダニエウ・アウベス戦略』を繰り返すように説得し、カンプノウに戻ることだ。もしこの試みが失敗に終われば、彼は他クラブからのオファーにも耳を傾けることになるだろう」と説明。ブラジル代表DFダニエウ・アウベス(39)が昨年11月にバルセロナへ電撃復帰したことを紹介するとともに、イニエスタにも同様の可能性があると主張している。
イニエスタは今季開幕前にスペインメディアのインタビューで「バルセロナは僕の家であり、あそこ以上に良いところはない。今はプレーのことをたくさん考えるのが好きだし、今の僕にとって一番魅力的なことだよ」とバルセロナ復帰の考えがあることを明かしていた。
また今年2月にはブラジルメディア『FANATICOS』が「現在、世界中で最も高い報酬を得ている選手の一人であり、バルセロナにはその金額を支払う余裕はない。バルセロナに復帰するためには、年俸を大幅に下げる必要がある」と財政面で厳しいバルセロナの現状に触れた上で「ヴィッセル神戸とイニエスタは2024年まで契約を残している。つまり、バルセロナがイニエスタを獲得するためにはヴィッセル神戸が納得するだけに移籍金を支払う必要がある」と主張していた。
なお、イニエスタはバルセロナでラ・リーガやUEFAチャンピオンズリーグなど数多くのタイトルを獲得。2018年5月にヴィッセル神戸へ加入すると、中心選手として2019シーズンの天皇杯優勝に大きく貢献。今季はここまでリーグ戦で11試合中5試合に先発出場しているが、コンディション不良によりAFCチャンピオンズリーグ東地区グループステージでは全試合を欠場している。
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