
欧州最年少デビュー宮市亮の場合
イングランドの名門アーセナルから5年という長期契約オファーを受けて入団という、輝かしいプロキャリアのスタートを切った宮市亮にしても、そこからのキャリアは理想通りとはいかなかった。
圧倒的なスピードを武器に、期限付き移籍先のフェイエノールトで欧州主要リーグの日本人最年少デビューと得点記録を作り、すぐに出場を重ねたまでは良かったが、そこから苦しんだ最大の要因は怪我。足首の靭帯損傷、両膝の前十字靭帯断裂など大きな怪我が相次いだのだ。
そのいずれをも乗り越え、現在は横浜F・マリノスで現役を続けていることには尊敬の念を抱く。しかし、こちらもザンクトパウリ(ドイツ2部)などで一定の出場機会を得たとはいえ(通算78出場)、欧州での成功を掴めたとは言い難い。

チェイス・アンリは歴史を変えられるか
多くの選手達が越えられなかった壁に、チェイス・アンリは挑戦することになる。
現時点での状況は悪くない。シュツットガルトはドイツの中でも育成に長けていることで有名であり、当面はシュツットガルトのU-21チーム所属と、新たな環境に慣れるための十分な時間が与えられそうだ。また先に述べたようにDF伊藤洋輝が所属しており、日本語を話せる相手がいることに加え同じポジションの先輩に相談できることもポジティブな要素といえる。
アンリ本人も非常に明るいキャラクターで、さらに中学1年生までアメリカにいたこともあり英語も堪能。日本人選手が抱えがちなコミュニケーションの問題はないと言っていいだろう。また飛び級で世代別日本代表に選出されているにも関わらず、驕ることはなく常に謙虚さを忘れない。そういう意味では、アーセナルのレギュラーとして評価を上げ続けているDF冨安健洋を思わせる。
スキルの面でも持って生まれた高さに加え、スピードにロングフィード、さらに適応能力の高さと、高校から直接海外に行った選手で初の成功例となるならば彼しかない、というほどのものを持ち合わせている。
Jリーグを経験せずに海外に行くことに、いろいろな意見はあるだろう。だが、サッカーの大きな魅力は「自由」なことであり、選手にとっての選択肢もより豊富なほうが良い。中田英寿、長谷部誠など、先人たちが日本人選手の選択肢を、夢を広げてきた。今度はチェイス・アンリが先人となり、高校生の選択肢を広げてくれることを願っている。
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