タイ代表MFジャルンサック・ウォンコーン(24)は、清水エスパルスや鹿島アントラーズなど日本国内クラブからの関心が伝えられていたが、今夏Jリーグ移籍の可能性が消滅したようだ。8日、英メディア『90min』のタイ語版が伝えている。
身長167cmで右利きの同選手は、タイ・リーグ1(タイ1部)のサムットプラーカーン・シティFCに数年間在籍。2020/21シーズンはリーグ戦30試合中29試合の先発出場で3ゴール15アシストをあげるなど、石井正忠監督のもとでブレイクを果たしていた。そして今季も序盤から主に右サイドでの先発出場が続いていたが、昨年10月末のリーグ戦で右ひざのじん帯を痛めて戦線離脱。先月上旬に復帰したものの、14試合の出場で2ゴール3アシストに終わっていた。
そんなウォンコーンの去就を巡っては、以前に清水エスパルスからの関心が伝えられていたほか、昨年1月には鹿島アントラーズがによる同選手のリストアップやV・ファーレン長崎とサムットプラーカーンによるクラブ間交渉の可能性が現地で報じられていた。
さらに昨年7月にはモンテディオ山形がウォンコーン獲得にむけて選手サイドにコンタクトをとったと、タイメディア『MATICHON』が報道。現地ではV・ファーレン長崎との争奪戦を予想する声が上がっていた。
しかし『90min』の報道によると、手倉森誠監督率いるBGパトゥム・ユナイテッドがウォンコーンの獲得を確実にしたとのこと。両者は5年契約を結んだものとみられるほか、8月中旬開催のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦の出場登録を行う可能性が伝えられている。
なお、BGパトゥム・ユナイテッドはACL東地区グループステージを首位で通過。決勝トーナメント1回戦では傑志(香港)と対戦することが決まっている。タイ国内屈指のサイドアタッカーとして日本から関心を寄せられていたウォンコーンだが、BGパトゥム・ユナイテッドとの長期契約締結により、しばらくJリーグ挑戦はお預けとなりそうだ。
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