
アビスパ福岡元監督のファビオ・ペッキア氏は、クレモネーゼの指揮官としてチームを1995/96シーズン以来となるセリエA昇格へ導いた。
現在48歳のペッキア氏は昨年1月にクレモネーゼの監督に就任すると、2020/21シーズンの後半戦で9勝6分6敗と、残留争いに巻き込まれていたチームの立て直しに成功。今季は開幕から順調に勝ち点を積み重ね、レッチェやピサなどとセリエA昇格争いを繰り広げていた。
そんなクレモネーゼは4月に入ると、リーグ戦で2勝1分3敗とやや足踏み状態に。37試合終了時点で2位につけていたものの、セリエA自動昇格圏外の3位ピサや4位モンツァに2ポイント差まで詰め寄られていた。しかし今月6日開催の最終節ではコモ相手に2-1と勝利。20勝9分9敗、勝ち点67の2位で今季を終え、見事セリエA昇格を果たしたのだ。
ペッキア監督はコモ戦後、イタリアメディア『スカイスポーツ』のインタビューで「大満足だ。我々は歴史的快挙を成し遂げたんだ。セリエBの全クラブで最も若いメンバーのもと、シーズンを戦った。イタリアサッカー界にとって最も複雑な出来事であっても、これで若い選手たちはかなり注目される。広報担当から裏方まで(クラブに関わっている)みんなにおめでとうと言いたいよ」とコメントを残している。
なお、ペッキア氏はエラス・ベローナやアビスパ福岡の監督を務めた後、2019年7月から2019/20シーズンにコッパ・イタリア・セリエC(イタリア国内カップ戦)で優勝を成し遂げたものの、クラブ幹部がアンドレア・ピルロ氏の招へいに踏み切ったため、1シーズン限りでユベントスを離れていた。
そんなペッキア氏はクレモネーゼ残留が濃厚とみられているだけに、来季はセリエAの舞台でユベントス相手に一矢報いるかもしれない。
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