リバプール所属の日本代表FW南野拓実(27)は今季終了後の退団が噂される中、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグ・ベンフィカ戦につづき15日開催のFAカップ準決勝・マンチェスター・シティ戦でもベンチ外となった。リバプールの専門サイト『Liverpool.com』は18日、直近2試合のベンチ外により、同選手のリバプール退団がほぼ確実であるという見解を示している。
同選手は昨年7月にレンタル先のサウサンプトンからリバプールに復帰したが、今季もここまで公式戦8試合の出場にとどまっているほか、プレミアリーグではスタメン出場がない。また、先月下旬の代表ウィーク後は一度も公式戦のピッチに立っていないほか、5試合中4試合でベンチ外となっている。
『Liverpool.com』はリバプールの現状について「ユルゲン・クロップ監督は今ほど(起用法で)選択肢を多く持っていたことはない。クロップが自由に使えるローテーションは前例のないものだ」と説明。主力選手の相次ぐ負傷離脱に泣かされた昨季とは異なり、前線を中心に戦力が充実していることを強調している。
その上で「リバプールの選手層の厚さを物語るのは、ベンフィカ戦とマンチェスター・シティ戦で先発メンバーを7人入れ替えたにもかかわらず、クロップ監督がミナミノの居場所を見つけることができなかったという事実であろう」
「ベンフィカ戦ではクロップ監督にローテーションの余地があり、5人の選手交代が可能であったが、それでもミナミノはメンバーに入ることができなかった。この時点で、この日本代表選手はチームにおける贅沢品である」と南野拓実の現状を説明している。
リバプールが同選手を今季終了後に放出する可能性については「ミナミノは今シーズンすでに9ゴールを決め、90分あたりの平均ゴール貢献度が0.98とキャリアにおいて最高の状態にある。ただリバプールは攻撃陣を充実させていることによりミナミノの居場所はさらになくなる。今が別れの時であることは間違いない」と今夏退団が既定路線であると主張。
そしてリバプールが南野拓実売却で手に入れる移籍金額は「1月にリバプールが要求していた2000万ポンド(約33億2000万円)程度」と予想している。
なお南野拓実の去就を巡っては、今年2月にリーズ・ユナイテッド移籍の噂が再燃すると、先月にはボルシア・ドルトムントやラツィオへ移籍する可能性が伝えられている。クラブがタイトル獲得に近づく中、同選手は構想外の扱いを受けている。
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