リバプール所属の日本代表FW南野拓実(27)は、ボルシア・ドルトムントやラツィオからの関心が噂されている。その中、リバプール率いるユルゲン・クロップ監督が同選手の去就に言及した。12日、英紙『サン』が伝えている。
南野拓実は2020年1月にオーストリア1部の強豪レッドブル・ザルツブルクからリバプールへ完全移籍。出場機会に恵まれず、昨季後半戦はレンタル先のサウサンプトンで過ごしていたが、昨年7月にサウサンプトンでのレンタル期間を終えてリバプールに復帰していた。
ただ今季もここまで公式戦8試合の出場にとどまっているほか、プレミアリーグではスタメン出場がないものの、数少ないチャンスをものにして9ゴールをあげている。それでも先月のFIFAワールドカップ・カタール大会アジア最終予選後の公式戦3試合では出番がない。
そんな南野拓実の去就を巡っては、今年1月にリーズ・ユナイテッドやリーグアン(フランス1部)のASモナコなどがリバプールに対して獲得の打診を行ったものの、リバプールはオファーを却下。選手本人もリバプール残留を望んでいると報じられていた。ただ、今年2月にリーズ・ユナイテッド移籍の噂が再燃すると、先月にはボルシア・ドルトムントやラツィオへ移籍する可能性が伝えられている。
クロップ監督はUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグ・ベンフィカ戦を13日に控える中、記者会見に出席。南野拓実について「タキ(南野拓実の愛称)信じられないような瞬間を過ごしている」と語った上で「このメンバーで、このままずっと一緒にいられることはないだろう。十分な回数プレーしていない選手もいる。夏に何が来るか見て、そのような状況に対する解決策を見つけるだろう」とコメント。出場機会の少ない選手の放出を示唆した。
なお、リバプールの専門サイト『Liverpool.com』は今月はじめに「代表ウィーク明けのワトフォード戦、またはチャンピオンズリーグ準々決勝のベンフィカ戦で(ユルゲン・)クロップはミナミノに自分の居場所があるというメッセージを送らなければならない」と伝えていた。それだけに代表ウィーク終了後の公式戦で出番がない現状は、南野拓実の今夏退団が決定的であることを物語っているかもしれない。
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