明治安田生命J1リーグのヴィッセル神戸は、今月16日からAFCチャンピオンズリーグ(ACL)東地区・グループステージに臨む。ただ、ここにきてグループ初戦の対戦相手に棄権の可能性があるようだ。7日、中国メディア『捜狐』が伝えている。
ヴィッセル神戸は今季ここまでリーグ戦で未勝利と苦戦する中、先月15日開催のACLプレーオフ・メルボルン・ビクトリー戦で延長戦の末に勝利。この結果、グループJで上海海港(中国)、傑志(香港)、チェンライ・ユナイテッド(タイ)と対戦することが決定。今月16日から来月1日にわたりタイ国内でグループステージ6試合を戦うことになっていた。
しかし、『捜狐』の報道によると、ヴィッセル神戸と開幕節で対戦する上海海港に不戦敗の可能性があるとのこと。上海海港は2月下旬から今シーズン開幕にむけて準備を進めていたが、3月にチーム内でクラスターが発生。一度チーム活動を再開したものの、行政による新型コロナウイルス感染拡大対策の影響もあり、現在は自宅で各自トレーニングを行っているという。
また、上海海港はACLグループステージにU21チームを中心とした編成で臨むと伝えられていた。しかし『捜狐』は「クラブは4月10日出発の往路航空券をすでに購入しているが、遠征が行われるかどうかはまだ不透明だ」と報道。場合によっては、開幕直前での大会辞退の可能性があると主張している。
中国では昨年9月に国内大手不動産会社の『中国恒大集団』が総額30兆円以上の負債を抱えていることが判明したことをきっかけに経済危機を迎えており、中国スーパーリーグ(中国)でも大半のクラブが財政難に陥っていると以前から伝えられている。
また、中国メディア『捜狐』が「中国スーパーリーグに所属する7割以上のクラブが給与未払い状態であり、所属選手たちに減給を求めていることが明らかになった」と報じると、先月1日には長春亜泰のACL参加辞退が正式決定している。
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