プリメイラリーガ(ポルトガル1部)のCDサンタ・クララに所属する日本代表MF守田英正(26)は、現地メディアのインタビューで今夏移籍の可能性を語ったことにより、クラブから懲戒処分を受けた。
守田英正の去就を巡っては、先月はじめにスポルティングCPが同選手獲得にむけてCDサンタ・クララとの交渉を進めているとポルトガル紙『O JOGO』が報道。その後、クラブ間交渉の状況が再三にわたり伝えられていたほか、先月下旬にはポルトガル紙『レコルド』がブンデスリーガのVfBシュツットガルトとの交渉入りを報じていた。
その中、守田英正本人は今月はじめに『A BOLA』の取材に応じると「スポルティングCPの話は一生に一度のチャンスですし、ポルトガルに来ることを決めた最初の日から思い描いていたことです。興味があることは聞いています。僕としては、自分のキャリアの中で新しいチャレンジが必要ですし、そのことはすでにクラブの関係者に伝えています」とスポルティングCP移籍の可能性に言及。
その上でクラブ幹部との関係性について「クラブは僕の意思を尊重してくれていると思います。つねにプロフェッショナルな姿勢を貫いてきましたし、ピッチ上でクラブを助けるためにベストを尽くしてきましたしね」と語っていた。
これを受けてCDサンタ・クララは6日に声明を発表。「4月5日付の新聞『A BOLA』に掲載された守田英正のインタビューを含む報道を受け、サンタ・クララはその報道内容やスポーツ新聞への掲載について遺憾に思う。メディアへの発言権限などの基本的なルールが守られておらず、守田英正は内部懲戒手続きの対象となる」
「我々は選手とその代理人がクラブの意思を尊重しなければならないことを強く主張する」と同選手の行為を強く非難している。
そして『レコルド』が今月6日、プリメイラリーガ第28節・Cポルト戦で守田英正がプレーを拒否したと報じていることについて「守田英正は日本代表招集時から足に違和感を抱えていた。トレーニングに参加していたが、試合当日に本人はマリオ・シルバ監督に対してプレーできる状態ではないことを申し出た」と反論している。
そして守田英正の去就については「選手や我々のもとに届くすべてのオファーを慎重に検討し、評価している。今回のオファーも選手の利益を考慮しながら評価しているが、サンタ・クララの利益が最優先であることを改めて強調する」としている。
なお、CDサンタ・クララは守田英正に対する処分内容について公式発表していない。代表ウィーク明けのポルト戦でベンチ外となった同選手だが、数試合の出場停止処分を科される可能性も考えられる。
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