日本代表MF堂安律(23)は昨年6月にアルミニア・ビーレフェルトでのレンタル期間を終えた後、PSVアイントホーフェン退団が噂されていた。そんな堂安律がPSV残留に至るまでの過程を明かした。2日、オランダメディア『Omroep Brabant』が伝えている。
堂安律は2020年9月にエールディビジ(オランダ1部)のPSVから、ブンデスリーガ(ドイツ1部)のビーレフェルトへレンタル移籍。ビーレフェルトでレギュラーに定着して結果を残したが、2020/21シーズン終了後にPSVへ復帰していた。
そして昨年8月にはアイントラハト・フランクフルトやボルフスブルクなどブンデスリーガの複数クラブが堂安律に関心を寄せていると報じられていたが、PSVに残留。オランダ紙『ED』はPSVが600万ユーロ(約7億8000万円)以上の移籍金を求めたことにより、ブンデスリーガのクラブが同選手の獲得を諦めたと伝えていた。
そんな堂安律はオランダ国内メディアのインタビューに応じた際、昨季終了後の去就報道の真実を聞かれると「退団の意思は伝えていましたが、監督と話す機会があったんです。僕が必要な戦力である、たくさんプレーすることができると言ってくれましたね」
「あの時は、監督のことを信じるか(PSVから)去るかの2つの選択肢がありました。サッカーの世界では人の言うことを信じるのが難しいのですが、残留を決断しました。僕自身、その決断にとても満足していますよ」とコメント。ロジャー・シュミット監督から説得されたことを明かした上で、当時の決断に対する後悔がないことを強調している。
堂安律を擁するPSVは、4月3日の時点でエールディビジで1位アヤックスから勝ち点4差の2位につけている。また、国内カップ戦(KNVBカップ)では決勝まで勝ち進んでいるほか、欧州カップ戦(UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ)でもベスト8入りを決めている。
同選手は今季残り試合にかける意気込みを聞かれると「僕はすべてを勝ち取りたいし、僕たちはすべてを勝ち取るつもりですよ。本当にすべてが実現すると思っていますね。(リーグ戦では)アヤックスに迫っていますし、カップ戦(KNVBカップ)はたった90分の勝負です。それに欧州カップ戦(UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ)でも勝ち進んでいます」
「監督はこの瞬間のために働いています。4月までにコンディションを整える必要があると口酸っぱく言われました。僕たちは今、本当に良い状態ですし、歴史に名を刻むことができますよ」と3冠達成への自信を覗かせた。
なおドイツ紙『ビルト』が先月28日、ブンデスリーガのボルシア・メンヒェングラートバッハが今季終了後の獲得候補に堂安律を含めたと報じている。PSVで一定の出場機会を得ている同選手の去就に注目が集まる。
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