セルティックに所属する日本代表FW古橋亨梧(27)がセルティックでの“先輩”であり、現在は明治安田生命J2リーグの横浜FCでプレーする元日本代表MF中村俊輔(43)との会話内容を明かした。22日、セルティックの専門サイト『67 HAIL HAIL』が伝えている。
古橋亨梧は昨年7月にヴィッセル神戸からセルティックへ完全移籍すると、すぐに前線の主力に定着。今季ここまで公式戦26試合の出場で16ゴールをマークしていたが、昨年末に行われたスコティッシュ・プレミアシップ(スコットランド1部)第20節・セント・ジョンストン戦でハムストリングを負傷。しばらく戦列を離れていたものの、本人が復帰間近であることを明かしている。
一方、中村俊輔は横浜F・マリノスやイタリアのレッジーナをへて、2005年7月にセルティックへ加入。移籍1年目からレギュラーに定着すると、リーグ3連覇や国内カップ戦のタイトル獲得に貢献。4シーズンにわたってクラブに多大な功績をもたらしたレジェンドとして、今での多くのサポーターに慕われる存在だ。
そんな中村俊輔は昨年8月、古橋亨梧に対してアドバイスを送っていたことをイギリスメディアのインタビューで告白。「キョウゴにはこう伝えましたね。『事あるごとに、誰もが君と僕を比較すると思うけど、そんなことは気にするな。ただセルティックでのプレーを楽しんで』と。ただ、もうすでにキョウゴはヘンリク・ラーションと比較されていますけどね。キョウゴにとって名誉なことですよ」と語っていた。
また、中村俊輔は古橋亨梧がセルティックへ移籍した後から連絡をとるようになったことや、昨季まで横浜FCでチームメイトだったDF前嶋洋太(24)を介して知り合ったことも明かしている。
その中、古橋亨梧は中村俊輔から貰ったアドバイスの内容について聞かれると「彼と会話ができてとても嬉しかったですね。中村俊輔さんは『僕と比較されることはあっても、ただ自分のサッカーを楽しめばいい』と言ってくれましたし、僕が多くの素晴らしいことを成し遂げられると思ってくれていました」
「セルティックと日本の歴史の中で中村俊輔さんはすぐに出てきます。僕が良い意味で越えないといけない実績ですね。(越えられるかどうかは)自分次第ですし、自分なりに集中して、つねに向上しようとするメンタリティでプレーしています」と語っている。
また、『67 HAIL HAIL』は古橋亨梧のコメント内容をもとにして「セルティックでプレーした日本人選手といえば、ナカムラが絶対的な基準であることは間違いない。キョウゴは、ナカムラがパークヘッドでやったことを『越えたい』と言っている。彼の視点で野心的なものの見方だ」と分析している。
およそ3カ月の離脱期間をへて復帰に近づいている古橋亨梧。セルティックが来月に宿敵レンジャーズとのダービーマッチを2回控えているだけに、同選手に対する期待がさらに高まっている。
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