明治安田生命J1リーグのヴィッセル神戸は21日午後、リュイス・プラナグマ・ラモス暫定監督の就任、および永井秀樹氏のスポーツダイレクター就任を公式発表しているが、東京ヴェルディ監督時代にパワハラ行為に及んでいた永井秀樹氏の招へいに批判の声が上がっている。
永井秀樹氏は昨季、東京ヴェルディで選手に対してパワーハラスメント行為に及び、精神的苦痛を与えていた。これを受けて東京ヴェルディは昨年7月から4度にわたりJリーグに対して調査の進捗状況を報告。その過程で9月1日に同氏の監督辞任を公式発表していた。
永井秀樹氏はしばらく無所属状態となっていたが、今月21日になってヴィッセル神戸のスポーツダイレクターに就任。同氏はクラブ公式サイトを通じて「この度、ヴィッセル神戸のスポーツダイレクターに就任させて頂くことになりました。夢のあるヴィッセル神戸のプロジェクトに加われること光栄に思います。プロジェクト成功の為に初心に立ち戻り粉骨砕身努力してまいります」
「このような機会を与えて頂きましたヴィッセル神戸全ての関係者の皆様に心より感謝致します。ヴィッセル神戸のファン、サポーターの皆様、この先ヴィッセル神戸が更に成長し世界に誇れるクラブになっていけますよう引き続き応援のほど何卒宜しくお願い致します」とコメントを残している。
ただ、パワハラ行為に及んだ“前科”がある永井秀樹氏の入閣に対して、ヴィッセル神戸やJリーグファンからは「永井秀樹の入閣は言語道断」、「あり得ない」、「説明を求めたい」とSNSで抗議のコメントが殺到している。
なお、ヴィッセル神戸は今季のJ1リーグ開幕節・名古屋グランパス戦で0-2と敗戦。先月23日開催の第9節・浦和レッズ戦では試合終了間際に元日本代表DF槙野智章(34)のゴールで追いつき勝ち点1を獲得していた。
しかし、その後もリーグ戦で未勝利と苦戦。今月15日開催のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフのメルボルン・ビクトリー戦では延長戦の末に勝利したものの、19日の第5節・清水エスパルス戦で0-0の引き分けに。リーグ戦7試合を終えて勝ち点4の獲得にとどまっていた結果を踏まえて、クラブ首脳陣は今月20日に三浦淳寛前監督との契約解除に踏み切っている。
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