明治安田生命J1リーグの浦和レッズを率いるリカルド・ロドリゲス監督が、「FUJIFILM SUPER CUP 2022」のタイトルを獲得したことが持つ意味を語った。18日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。
浦和レッズは昨季終了後に元日本代表DF槙野智章(34)やDF宇賀神友弥(33)など複数選手が退団。徳島ヴォルティスでリカルド・ロドリゲス監督から指導を受けた経験を持つDF馬渡和彰(30)やMF岩尾憲(33)をはじめ、多くの新戦力を獲得していた。
そして先月12日に日産スタジアムで行われた「FUJIFILM SUPER CUP 2022」では、元U21デンマーク代表FWキャスパー・ユンカー(27)ら一部主力選手がメンバー外となる中、日本代表MF江坂任(29)の2ゴールにより2-0と勝利。J1連覇を成し遂げた川崎フロンターレを撃破している。
リカルド監督は母国紙のインタビューで昨季終了後からスーパーカップ前までの過程を聞かれると「いつもシーズンの始まりは簡単なものではない。今シーズンに関しても例外ではなく、次々と不測の事態に対処しなければならなかった。浦和レッズは(他のクラブよりも)昨シーズンを終えるのが最も遅かったので、休暇期間や新シーズン始動のタイミングを調整することが最初のハードルだった。それにスーパーカップも控えていた」
「十分な休息を確保しつつ、天皇杯を制して意気込んでいたスーパーカップに良いコンディションで臨むための作戦を練る必要に迫られた。その中で25日間の休暇をとって、選手たちの心身を十分に回復させるという結論を下した」
「チームが仕事に復帰したのは1月15日、つまりフロンターレ戦への準備期間が1カ月もなかった。通常のプレシーズンのような6週間ではなく、4週間弱ですべてを準備することになった。それでも私が最も重要だと考えていることをフィジカル、戦術両面でチームに浸透させ、何よりも新加入の選手たちがチームの哲学やアイデンティティに順応できるように努めたんだ」と語る。
そして川崎フロンターレ戦で勝利した背景について「(川崎フロンターレまで)時間がないことにくわえて、何人も負傷者を抱えた。(トレーニングを通じての)学習が進まない選手も出てしまった。それでも、最初の大会に万全の体制で臨むために我々は一生懸命頑張った」
「攻撃的な選手が負傷し、(スタメンで)ピッチに立つ選手以外に違いを作るような選手がベンチにいなかったから、先制点が大事だと理解していた。だからキックオフ直後から先制ゴールを狙いに行ったんだ」
「あの先制ゴールは数週間の不安の中で必要な自信を得るための助けになった。ディフェンスもしっかりできていたし、最後に追加点を奪ってチャンピオンになることができたんだ」とコメント。江坂任の先制ゴールが持つ意味の大きさを語った。
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