かつて明治安田生命J1リーグのFC東京に在籍していた日本代表MF橋本拳人(28)は、ロシア・プレミアリーグ(ロシア1部)のロストフ退団が噂されている。その中、ロストフに所属する外国籍選手5名がクラブに対して一時退団を要求したようだ。10日、『161RU』をはじめロシア国内の複数メディアが伝えている。
ロシアは先月24日にウクライナに対する軍事侵攻を開始。ウクライナとの国境からロストフ市街までおよそ100kmしか離れていないこともあり、日本国内のサッカーファンから橋本拳人を心配する声が上がる中、本人はインスタグラムで「色々とニュースで出てると思いますが、僕も何が起きてるか詳しくは把握出来てません。身の危険は感じていませんし、生活も特に変わらず、練習も普通に行われてます。試合は3日後に行われる予定でしたが、空港が閉鎖されたため不透明という感じです。正直この先何が起きるか少し怖いですが、僕は何も出来ないので試合に向け準備するだけです」と現状を報告していた。
また、国際サッカー連盟(FIFA)は今月7日、ロシア国内クラブでプレーする外国籍選手に対して今年6月まで一時的に他クラブでプレーできるような救済措置を講じている。そのためシーズン終盤戦に差し掛かる中、ロシア国内の多くのクラブで退団選手が出ることが予想されていた。
その中『161RU』の報道によると、アンゴラ代表DFバストス(30)、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表DFデニス・ハジカドゥニッチ(23)、スウェーデン人MFポントゥス・アルムクヴィスト(21)ら5選手がロストフ幹部に対してFIFAの決定に基づき契約停止を求めたとのこと。ロシア国内メディアは「5選手の退団により、ロストフに残るのは橋本拳人とガンビア代表FWアリ・ソウ(27)の2選手のみになった」と伝えている。
なお、橋本拳人は2020年7月にFC東京からロストフへ完全移籍。海外挑戦1年目の2020/21シーズンは6ゴールをあげたものの、ひざの負傷によりリーグ戦で14試合の先発出場にとどまっていた。そして今季は開幕からリーグ戦7試合つづけてスタメン出場していたものの、昨年9月中旬に筋肉系トラブルにより戦線離脱。1カ月後に復帰した後、再離脱により昨年11月から冬季中断期間直前までの全試合を欠場していたが、今月7日開催の第20節PFCソチ戦で復帰している。
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