かつて明治安田生命J1リーグの横浜F・マリノスでプレーしていたブラジル人FWエリキ(27)は、中国クラブから母国復帰の可能性が消滅したようだ。5日、ブラジルメディア『LANCE!』が伝えている。
同選手は昨年1月に横浜F・マリノスを期限付き移籍期間満了により退団。カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のパルメイラスから中国スーパーリーグの長春亜泰へ完全移籍している。そして中国での1年目はリーグ戦全22試合でスタメン出場し7ゴールをマークしていた。
エリキの去就を巡っては、昨季終了後に横浜F・マリノス復帰を望む声がSNSで上がっていたものの、横浜F・マリノスがブラジル人FWアンデルソン・ロペス(28)を獲得。一部の日本国内メディアはクラブ幹部がアンデルソン・ロペスの獲得に乗り出す前にエリキの獲得を見送っていたと報じている。
また、エリキ本人は先月18日にインスタグラムでオランダ滞在を報告。元U21デンマーク代表FWキャスパー・ユンカー(27)が浦和レッズ移籍直前にオランダ国内でメディカルチェックを受けていたこともあり、一部Jリーグファンの間でエリキの浦和レッズ移籍を予想する声が上がっていたが、26日の時点でブラジルに帰国している。
その中、ブラジルメディア『Fogao Net』は先月27日、セリエA昇格組であるボタフォゴFRの幹部がエリキの獲得にむけて長春亜泰にコンタクトをとったと伝えていた。
しかし『LANCE!』の報道によると、エリキとの契約を2023年12月まで契約を残す長春亜泰は300万ドル(約3億5000万円)による逆オファーを提示。ボタフォゴFR幹部はこの長春亜泰の要求を受け入れないことを決断し、同選手の獲得を諦めたという。
なお、エリキは2019年8月にパルメイラスから横浜F・マリノスへレンタル移籍。加入1年目からJ1リーグ12試合で先発出場し8ゴール4アシストと本来のパフォーマンスを発揮。クラブのJ1優勝に大きく貢献すると、2020シーズンも25試合の先発出場で15得点をあげるなど主力として結果を残していた。
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