かつてアルビレックス新潟や浦和レッズの一員として明治安田生命J1リーグでプレーしていたブラジル人FWラファエル・シルバ(29)が今月9日にインスタグラムを更新。中国スーパーリーグ(中国1部)の武漢足球倶楽部の退団を報告した。
同選手はカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のコリチーバやスイスのルガーノをへて、2014年8月にアルビレックス新潟へ加入。アルビレックス新潟では2016シーズンにJ1リーグ2桁得点をマークすると、2016シーズン終了後に浦和レッズへ完全移籍。そして2017シーズンにはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)11試合出場で9ゴールの活躍を見せて優勝に大きく貢献していた。
そんなラファエル・シルバは2018年1月におよそ9億5000万円の移籍金を浦和レッズに残して武漢へ完全移籍。中国1年目にいきなり23ゴールを挙げてスーパーリーグ昇格に導いていたが、昨季はリーグ戦でわずか4試合の出場にとどまっていた。
すると、ラファエル・シルバ本人は9日、武漢のユニフォームを身にまとった自身の姿をインスタグラムに投稿。そして「4年あまり在籍したクラブに今日、別れを告げる。このクラブは僕の人生を変えてくれたし、(2部の)リーグチャンピオンになった最も重要な年にチームの一員になるチャンスを与えてくれたんだ。いつも僕にたくさんの愛情を注いでくれたファンのみんな、僕に必要なあらゆるサポートをしてくれたすべての人々に感謝しているよ。最後にこのクラブに感謝!ありがとう」と武漢を昨季限りで退団したことを明かした。
なお中国では昨年10月以降、複数回にわたり中国スーパーリーグに所属する多くのクラブで給与未払い状態になっていることが伝えられており、武漢では7カ月以上にわたる給与支払いの遅延や2020シーズンの給与も一部が未払い状態であることが明らかになっていた。
また、中国メディア『新浪体育』は今季のリーグ開幕が4月下旬にずれ込む可能性があると今年1月16日に報道。さらに『捜狐』は「中国スーパーリーグに所属する7割以上のクラブが給与未払い状態であり、所属選手たちに減給を求めていることが明らかになった。クラブからの一方的な減給要求は選手たちにとって現在最も気がかりな法律問題だ」と中国サッカー界の現状を伝えている。
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