Jリーグ 名古屋グランパス

名古屋ランゲラックがいない…!W杯出場崖っぷちの豪州で悲観論噴出「彼の代表引退で…」

ミッチェル・ランゲラック 写真:Getty Images

 オーストラリア代表はFIFAワールドカップ・カタール大会アジア最終予選での本大会ストレートインが危ぶまれる中、3月24日にシドニーのスタジアム・オーストラリアで日本代表と対戦する。その中、オーストラリア国内では明治安田生命J1リーグの名古屋グランパスに所属する元オーストラリア代表GKミッチェル・ランゲラック(33)の不在を嘆く声が上がっているようだ。16日、アジアサッカーを専門に扱う『The Asian Game』が伝えている。

 オーストラリア代表は昨年10月12日に埼玉スタジアム2002で行われたカタールW杯アジア最終予選の日本戦で0-1と敗戦。その後もサウジアラビアや中国相手に引き分けに終わるなど、勝ち点を積み重ねられない。そして先月27日開催のベトナム戦では4-0で勝利したものの、今月1日のオマーン戦で2-2のドローに。この結果、グループBの2位日本との勝ち点差が「3」に広がっているほか、3月24日の日本戦で敗れるとW杯本大会ストレートイン圏外の3位以下が確定する。

 一方、ランゲラックは2011年3月の国際親善試合ドイツ戦で初めてベンチ入りすると、2013年10月の国際親善試合フランス戦でデビュー。2014年に行われたワールドカップ・ブラジル大会では本大会のメンバーに名を連ねていたが、アジアカップやワールドカップ予選など大半の試合をベンチで過ごしており、国際Aマッチでは8試合の出場にとどまっていた。そして昨年5月に代表引退を発表。コロナ禍で家族と過ごす時間を多くとることを優先するための決断を下していた。

 その中、オーストラリア人のジャーナリストであるポール・ウィリアムズ氏は『The Asian Game』のポッドキャストでランゲラックに言及。現在のオーストラリア代表に同選手がいないことについて「彼が(オーストラリア代表を)引退したのは非常に残念だ。純粋に彼のパフォーマンスを踏まえると、彼が我々のナンバーワンであるはずだと個人的には思っているよ」とコメントを残している。

 なお、現在のオーストラリア代表ではレアル・ソシエダ所属のGKマシュー・ライアン(29)が正守護神を務めており、カタールW杯アジア最終予選全試合でフル出場。2014年のブラジルW杯や2018年のロシアW杯でも全試合でゴールマウスを守るなど実績十分だ。ただ、カタールW杯出場を逃す可能性があるだけに一部のサッカーファンはランゲラックの代表復帰を望んでいるかもしれない。