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元FC東京チャン・ヒョンスを“同姓同名”が意識「僕が思い浮かように…」J2盛岡移籍の決め手は…

チャン・ヒョンス 写真提供: Gettyimages

 明治安田生命J2リーグ昇格を果たしたいわてグルージャ盛岡は、Kリーグ2(韓国2部)の富川FCから韓国人MFチャン・ヒョンス(28)を獲得している。そのチャン・ヒョンスは、かつてFC東京でプレーし、現在サウジアラビア1部のアル・ヒラルに所属する同姓同名のセンターバックを意識しているようだ。28日、韓国メディア『フットボリスト』が伝えている。

 右サイドを主戦場とするチャン・ヒョンスは、韓国の年度別代表でプレーすると、2015年1月にKリーグ1(韓国1部)の水原三星へ入団。2016シーズンに釜山アイパークへレンタル移籍していたが、水原三星には2018シーズンまで在籍していた。そして2019年に富川FCへ完全移籍。2020シーズン序盤に右サイドアタッカーでレギュラーに定着したものの、昨季は負傷離脱もありリーグ戦36試合中わずか11試合の先発出場にとどまっていた。そして昨季終了後に富川FCと契約満了となると、今月1日にいわてグルージャ盛岡への加入が正式決定している。

 そんなチャン・ヒョンスは『フットボリスト』のインタビューにおいて「みんな知っての通り、“あの”チャン・ヒョンスは僕よりもはるかに有名だ。ただ、今はただのチャン・ヒョンスとして僕のことを覚えてもらいたい。チャン・ヒョンスといえば僕が思い浮かんでくるようにね」とコメント。アル・ヒラルの一員として直近3年間で2度AFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝を果たしているDFチャン・ヒョンス(30)との比較を行っている。

 また、同選手は韓国国内クラブからオファーがあったことを明言した上で「秋田監督は守備をベースとしたカウンターサッカーを好んでいる。監督は僕のプレー映像をたくさん見ていたし、本気度が伝わってきたよ」と秋田豊監督の存在がいわてグルージャ盛岡移籍決断の決め手になったことも明かしている。

 なお、いわてグルージャ盛岡は2021シーズンにJ3リーグで勝ち点53を獲得。ロアッソ熊本やテゲバジャーロ宮崎とし烈なJ2昇格争いを演じた末、J3リーグ2位でクラブ史上初となるJ2昇格を決めている。