明治安田生命J1リーグの北海道コンサドーレ札幌でプレーしていたタイ代表MFチャナティップ・ソングラシン(28)は、今月11日に川崎フロンターレへの完全移籍が決まっている。そんなチャナティップが、移籍決断時の胸の内を明かした。11日、タイメディア『Daily News』が伝えている。
同選手の去就を巡っては、これまでタイメディアが再三にわたり欧州挑戦の可能性を報道。ただ、本人は昨年7月にタイメディアの取材で年齢面で欧州クラブへの移籍が厳しいという見解を示していた。また、2021シーズン終了直後には同選手の残留が既定路線であると、日本国内の一部メディアが報道。しかし、今月7日になって川崎フロンターレへの完全移籍がほぼ確実になったと報じられると、11日になって両クラブが公式発表している。
そんなチャナティップはタイ国内メディアのインタビューに対応。川崎フロンターレ移籍を決断するに至った背景について聞かれると「実は北海道コンサドーレ札幌(の幹部)とは話をしていたよ。彼らは僕の残留を望んでいたし、このクラブのレジェンドになりたいと思っていた。ただ、難しい決断ではあったけど、移籍するタイミングが来たと思ったね。4年半から5年にわたって僕は幸せだったし、(北海道コンサドーレ札幌は)自分の家のようだったね」
「だけど、サッカーそのものは、次の段階に来たのさ。成功を収めて、タイトルを勝ち取りたい。北海道コンサドーレ札幌では、よく試合に出ていたしMVPのタイトルもとった。だけど、チームという意味では成功していなかった。だから僕にとって移籍するタイミングだったのさ」と語っている。
なお、タイメディア『サイアムスポーツ』は、川崎フロンターレが北海道コンサドーレ札幌に支払う移籍金が1億3000万バーツ(約4億5000万円)に及ぶと伝えている。日本やタイのサッカーファンに衝撃をもたらしたチャナティップの電撃移籍の裏には、日本でタイトルを勝ち取りたいという本人の強い思いがあったようだ。
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