Aリーグ(オーストラリア1部)のアデレード・ユナイテッドに所属するU23オーストラリア代表MFステファン・ムーク(26)は、明治安田生命J2リーグのファジアーノ岡山へ移籍することがほぼ確実と伝えられている。その中、ムーク本人が自身の去就について明かした。11日、オーストラリアメディア『FTBL』が伝えている。
身長174cmとやや小柄な同選手は、エールディビジ(オランダ1部)のNECナイメヘンやAリーグのメルボルン・シティ、ブリズベン・ロアーをへて、2020年1月にアデレード・ユナイテッドへ復帰。復帰1年目の2020/21シーズンはキャプテンを務める中、リーグ戦26試合中23試合でスタメンに抜てき。そして今季もここまで全7試合で先発出場しており、トップ下やインサイドハーフでプレーしていた。
そんなムークについて、オーストラリアメディア『IN DAILY』が今月4日、同選手のJリーグ移籍が確実と報道。アデレード・ユナイテッドは選手サイドと契約延長交渉でクラブ史上最高額となる年俸を提示したものの、Jリーグクラブから届いたオファーはこれを上回るものであったと伝えられていた。
これにつづき『FTBL』は5日、ムークの移籍先がファジアーノ岡山であると報道。ファジアーノ岡山はすでに日本政府に対して同選手の就労ビザの発給を要請したほか、アデレード・ユナイテッドに対して支払う移籍金がごくわずかであると伝えている。
その中、『FTBL』はAリーグの公式ポッドキャストにおけるムークのインタビュー内容を紹介。本人はアデレード・ユナイテッド退団報道について「今週末のメルボルン・シティ戦にむけて準備をしている。ただ、ここ2カ月間、日本のクラブとの話が進んでいるよ。最後のわずかな問題でうまくいけばいいんだけどね。サッカー選手である以上、常に背後で起こっていることがある」とJリーグ移籍に近づいていることを認めている。
そして「これまでのキャリアの中で最も幸せな瞬間だ。本当にタフな決断だった。数日間で決まったことではなく、長い間待ち望んでいたことなんだ。サッカーをする上で、おそらく日本がアジアの中でベストな国だろうね。(Jリーグの選手は)みんな素晴らしいテクニックを持っているし、僕のプレースタイルは日本のサッカーに合うと思うよ」と語っている。
なお、日本政府は世界中で新型コロナウイルスの変異株『オミクロン株』の感染が拡大している現状を踏まえ、昨年11月29日から外国人の新規入国を禁止している。また、日本国内でもオミクロン株の感染事例が次々と報告される中、今月10日になって現行の水際対策を2月末まで延長する方向で調整に入ったと、日本国内の複数メディアが報じている。
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