エールディビジ(オランダ1部)のPECズヴォレに所属する日本代表DF中山雄太(24)は今冬移籍が噂されていたが、どうやら残留に向かっているようだ。9日、オランダメディア『PZC』が伝えている。
同選手は2019年1月に柏レイソルからPECズヴォレへ完全移籍。2018/19シーズンはエールディビジ(オランダ1部)で4試合の出場にとどまっていたが、昨季は34試合中25試合でスタメンに抜てきされていた。そしてU24日本代表の一員として東京五輪男子サッカー競技で5試合に先発出場すると、今季もここまでリーグ戦18試合中14試合で先発出場。左サイドバックやセンターバックでレギュラーを張っているが、チームは昨年11月以降白星がなく最下位に沈んでいる。
そんな中山雄太の去就については、PECズヴォレのテクニカルマネージャーを務めるマイク・ウィレムス氏が昨年12月に『VOETBAL』の取材で「(今年8月に)売り込みがうまくいかなかった。ケネト・パールと中山雄太を売却できなかった。彼らは我々にとって比較的高い価値を持っており、(2022年6月に)契約満了を迎える」
「理想は、来年1月に彼らを売却することで良い値段を受け取ることだ。とにかくオファーが届かなければいけない」とコメント。中山雄太が昨夏の移籍ウィンドウで放出候補に含まれていたことを明かすとともに、引き続き他クラブからのオファーを待つ姿勢を見せていた。
その中、センターバックの主力であるDFサム・カルステン(23)が昨年12月中旬に膝を負傷。カルステンの離脱期間が半年以上と予想されているほか、ディック・スロイデル監督が3センターバックのシステムを採用しているため、一転して中山雄太の今冬残留が濃厚となっているようだ。
なお、PECズヴォレは得点力不足の解消にむけて、アヤックスのFWマックス・デ・ヴァール(20)とフィテッセのFWウサマ・ダルフィル(28)をレンタルにより獲得している。また、『PZC』はカルステンの長期離脱に伴い、センターバックの新戦力獲得も求められていると伝えている。
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