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清水獲得見送りのパラグアイ代表MFが母国復帰か!横浜FCは昨夏獲得失敗

ロベルト・ピリス・ダ・モッタ 写真提供: Gettyimages

 昨年に清水エスパルスや横浜FCへの移籍が噂されたパラグアイ代表MFロベルト・ピリス・ダ・モッタ(27)は、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のCRフラメンゴから母国クラブへ移籍する可能性があるようだ。9日、ブラジル紙『O DIA』が伝えている。

 同選手は2018年夏にCRフラメンゴへ完全移籍。ただ、移籍1年目からレギュラーに定着できず、2020年夏にスュペル・リグ(トルコ1部)のゲンチレルビルリイSKへ1年レンタルで加入。そのゲンチレルビルリイSKではリーグ戦で36試合に先発出場するなど、本来のパフォーマンスを発揮。ただ、350万ユーロ(約4億7000万円)による買い取りオプションが行使されなかったため、2021年6月にCRフラメンゴへ復帰していた。

 そしてCRフラメンゴ復帰後は右足首に痛みを抱えていたこともあり、7月下旬からおよそ3カ月間にわたり戦線離脱。昨年11月11日開催のカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA第31節・ECバイーア戦で復帰したものの、2021シーズンはわずか5試合の出場に終わっている。

 そんなモッタの去就を巡っては、昨年7月に横浜FCが年俸100万ドル(約1億1000万円)による2年半の契約でオファーを提示したものの、選手サイドが却下。その後、清水エスパルスがCRフラメンゴに対して「200万ドル(約2億2000万円)を支払いで50%の保有権を取得」という条件でオファーを提示。しかし、昨年6月に契約満了でCRフラメンゴを退団したブラジル人MFホナウド(24)へターゲットを切り替えたため、モッタの清水エスパルス移籍は実現していない。

 一方、CRフラメンゴは今年12月まで契約を残すモッタについて、レンタル移籍のオファーを受け入れず完全移籍で放出する方針を固めていたとのこと。同選手の獲得に1000万レアル(約2億円)を費やしているほか、これまで年俸等で1600万レアル(約3億3000万円)を支払うなど、多額の資金を要していることがクラブにとってネックになっていたという。

 その中、パラグアイ1部の強豪セロ・ポルテーニョが2年契約によるモッタ獲得のオファーを提示した模様。ブラジル国内の複数メディアは、CRフラメンゴがセロ・ポルテーニョへの売却に応じる可能性があるという見解を示している。

 昨年にJリーグ移籍が噂されたモッタ。パラグアイ代表の一員としてコパ・アメリカ2021(南米選手権)に出場した実績を持っているだけに来日を期待する声が上がっていたが、母国で再起を図ることになりそうだ。