明治安田生命J1リーグの北海道コンサドーレ札幌は、タイ代表MFチャナティップ・ソングラシン(28)が川崎フロンターレへ完全移籍することでクラブ間合意に至ったことを発表している。その中、タイメディア『Buaksib』は9日、北海道コンサドーレ札幌がベトナム代表MFグエン・クアン・ハイ(24)に関心を寄せている可能性を報じた。
チャナティップの去就を巡っては、これまでタイメディアが再三にわたり欧州挑戦の可能性を報道。しかし、チャナティップ本人は昨年7月にタイメディアの取材で年齢面で欧州クラブへの移籍が厳しいという見解を示していた。また、2021シーズン終了直後には同選手の残留が既定路線であると、日本国内の一部メディアが伝えていたが、今月7日になって川崎フロンターレへの移籍がほぼ確実となっている。
北海道コンサドーレ札幌はここ数年間にわたり東南アジア市場をターゲットとした海外戦略を展開してきた。そのため、チャナティップ退団がほぼ確実となる中、東南アジアからの新戦力獲得に動くという見方が広まっている。
その中、『Buaksib』はタイ・リーグ1(タイ1部)のブリーラム・ユナイテッドに所属するタイ代表MFスパチョーク・サラチャット(23)にくわえて、Vリーグ1(ベトナム1部)のハノイFCに所属するグエン・クアン・ハイもチャナティップの後釜候補に挙がっていると報道。
身長168cmで左利きのグエン・クアン・ハイは、2015年からハノイFCに在籍。トップ下を本職とする中、2021シーズンはリーグ戦12試合中9試合に出場している。また、ベトナム代表の一員としてFIFAワールドカップ・カタール大会アジア最終予選でここまでの全6試合でスタメンに抜てきされている。
そして、昨年12月から今年1月1日にかけて行われたスズキカップ(東南アジア杯)では、6試合中5試合で先発出場して2ゴール2アシストをマーク。ただ、ベトナム代表はホームアンドアウェイ方式の準決勝でタイ代表相手に1分1敗という結果に終わり、ベスト4で大会を後にしている。
ただ、北海道コンサドーレ札幌のグエン・クアン・ハイの獲得に向けた動きについては、現時点で報じられていない。チャナティップがこれまで北海道コンサドーレ札幌に対して多大な影響を与えてきただけに、クラブは同選手の電撃退団で困難に直面していることだろう。
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