ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)のシント=トロイデンVV(STVV)は、インターネット関連の事業を手掛ける合同会社『DMM.com』が経営権を保持していることで多くのサッカーファンに知られている。その中、ベルギー2部で日本人がオーナーを務めるクラブが誕生した。
『DMM.com』は2017年11月にSTVVの経営権を取得。『DMM.com』の最高執行責任者(COO)を務める村中悠介氏や立石敬之最高経営責任者(CEO)らの主導により、STVVは日本代表MF遠藤航(28)やDF冨安健洋(23)などこれまで数多くの日本人選手を獲得しており、現在は東京五輪日本代表FW林大地(24)をはじめ6名の日本人選手が在籍している。
そんな『DMM.com』につづき、アジアで投資事業を展開する『ACA Group』の一員であり、サッカー事業会社である『ACAフットボール・パートナーズ(ACAFP)』が5日、プロキシマス・リーグ(ベルギー2部)所属のKMSKダインゼを買収することで合意に達したと発表。ベルギーサッカー協会から承認を得た後に、正式にオーナーになるという。
ACAFPの小野寛幸CEO(最高経営責任者)はKMSKダインゼの買収について「構想着手から2年の時を経て、この度の発表に至りました。KMSKダインゼを起点としてヨーロッパサッカーの発展に貢献しながら、アジアなどグローバル・マーケットとつないでいくことでヨーロッパサッカーの活性化の一助を担えることを楽しみにしております」
「またこの取り組みが日本やアジアの選手に新たな機会を創出できる可能性がある等アジアサッカーへの好影響も期待しています。まずはDeinze会長のDenijs氏と連携し同クラブをしっかり経営していきたいと思います」とコメントを残している。
なお、KMSKダインゼは2019/20シーズンに2部昇格を果たすと、2020/21シーズンは5位と好成績を残している。ベルギーから欧州主要リーグへステップアップする日本人選手が増える中、海外挑戦に対するハードルがより一層低くなるかもしれない。
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