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浦和移籍の噂も…タイ代表FWが国内クラブへレンタル移籍

浦和レッズ 写真提供: Gettyimages

 タイ・リーグ1(タイ1部)のムアントン・ユナイテッドでプレーしていたタイ代表FWアディサク・クライソーン(30)は、昨年にJリーグ移籍が噂されていた。しかし、今月4日になってタイ国内クラブへの移籍が正式決定している。

 身長182cmを誇るクライソーンは、センターフォワードを本職としており、昨季はリーグ戦30試合中14試合で先発出場して11ゴール2アシストをマーク。ただ、今季は15試合を終えた時点で1得点にとどまるなど、結果を残せていなかった。

 また、同選手は昨年6月に行われたFIFAワールドカップ・カタール大会アジア2次予選で3試合に出場。そして昨年12月から元旦にかけて開催されたスズキカップ(東南アジアサッカー選手権)でも3試合に出場。1月1日開催の決勝2ndレグ・インドネシア戦ではゴールをあげて、タイ代表の優勝に貢献している。

 そんなクライソーンの去就を巡っては、ムアントン・ユナイテッドの編成を手がけるロナリット・スエワチャ氏が昨年9月、タイ国内メディアのインタビューで「我々としては、彼に対してできる限り(海外挑戦の)チャンスを与えたいと考えている。彼に関しては、残念なことにKリーグ(韓国1部)への移籍が最終段階の交渉でうまくいかず、実現しなかったことがある」

 「だが、本人は将来Jリーグでプレーするチャンスがあると信じている。ただ、それが浦和レッズになるのか他クラブになるのかについては、交渉の行方次第だ。ムアントン・ユナイテッドとしては、彼にかわるストライカーを獲得しなければならない」とコメント。今夏までにJリーグクラブへの移籍する可能性があることを明かしていた。

 しかし、昨年12月以降にJリーグ移籍の噂が取りざたされることはなく、タイ国内の移籍市場最終日である1月4日にポートFCへ今季終了後までにレンタル移籍により加入することが決まった。

 なお、明治安田生命J1リーグの浦和レッズは昨年9月16日、ムアントン・ユナイテッドとパートナーシップの覚書を締結したと公式発表している。そのこともあり、スエワチャ氏はクライソーンが浦和レッズへ移籍する可能性に言及していたものの、実現には至らなかった格好だ。