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柏退団クリスティアーノ「私の意思とは反していた」SNS投稿にオルンガから称賛の言葉も

クリスティアーノ 写真提供:Gettyimages

 明治安田生命J1リーグの柏レイソルで今季までプレーしていたブラジル人FWクリスティアーノ(34)は、V・ファーレン長崎へ完全移籍することが正式決定している。その中、クリスティアーノ本人は柏レイソル退団の経緯を自身のインスタグラムアカウントで明かした。

 クリスティアーノはオーストリア1部の強豪レッドブル・ザルツブルクや栃木SC、ヴァンフォーレ甲府をへて、2016年6月に柏レイソルへ完全移籍。2017シーズンにはJ1リーグ33試合出場で12ゴールをあげるなど、絶対的なストライカーとしてチームをけん引。今季もリーグ戦28試合でスタメンに抜てきされると、7ゴールをマークしていた。

 しかし、今月24日になって、クリスティアーノ本人はインスタグラムでV・ファーレン長崎の公式アカウントをフォロー。くわえて、同選手の妻のアカウントではプロフィール欄に「Nagasaki」と記載されている。

 これには、柏レイソルやV・ファーレン長崎のサポーターから「クリスティアーノ長崎はアツすぎ!」、「来シーズンやばいな…」、「マジかよ!」と驚きの声が次々と上がっており、ツイッターでトレンド入りしていたが、26日になって柏レイソル退団が正式に決まっている。

 クリスティアーノは26日にもインスタグラムを更新。柏レイソルのユニフォームを身のまとう自身の姿をアップするとともに「今日、自分の心の中で一番響いてるのは感謝の気持ちです。色々な物事があり簡単に進めることができなかったし、計画通りにはならなかった!私の意思とは反してました。しかし、お別れの時が来た。一緒に築き上げた歴史は誇りに思ってますから頭を上げながら去ることになります」と柏レイソル退団を望んでいなかったことを明かす。

 つづけて「クリスチアノの歴史とレイソルの歴史は離す事のできない表裏一体なものです。この歴史は決して誰かに消されることはできないと思います。その理由としては名誉、真実、人情と献身的なスピリットに基づいてるからです」

 「約7年間の歩み。ここでレイソルの歴史でJの最多得点者として記録を残し、タイトルを一回獲って、豊富な実績の中で多くの勝利を勝ち取り、そして敗北によるたくさんの教訓。ピッチ内外では確実に全力を尽くしてきました。諦める気持ち一度もなく、勇気とガッツ溢れるプレーでいつも闘いました。常に皆んなの友であり周りを励ましてきました。サポーターに喜ぶために闘争心を完全燃焼し、勝利を追求してきました」

 「長年住んでたこの街は地元とも言えるくらいですのでお別れを告げるのはとても辛いです。サポーターが常に私を支えてくれたので皆さんの虜になりました。このクラブは私の心を掴みました。サポーターの声援がスタジアムで
響いてる感じは一生忘れません。私や自分の家族に対し、いつも暖かく見守ってくれてありがとう!」

 「聖書の言葉により、全ての出来事に関しては適したタイミングがあります。私の今も神様の計らいにより行ってると信じてます。複雑な心境で悲しみを抱えながらも感謝の気持ち一杯でお別れをしなければならないです。一つのレガシーを残せるのなら、皆んながクリスチアノのことを思い出した時に必ずイエス・キリストのことを想って欲しいです」

 「彼から力、勇気や大胆な気持ちを与えられる。神様により人智を超える平和を与えられます。人生はこれからも続くし、そして歴史は継続する。全員に神様の祝福がありますように」

 「God bless everybody! Arigato Gozaimasu. ありがとうございます。 Thank you!」と自身の思いを綴ると、昨季まで柏レイソルに在籍していたケニア代表FWマイケル・オルンガ(27)が「一流の男。最高のプロフェッショナル。(君と一緒に戦えて)嬉しかったよ、兄弟。君の努力と献身に神の祝福がありますように。新しいチャプターが君を待っている。私は応援しているよ。幸運を祈っている」と称賛の言葉を寄せている。

 また、柏レイソルのバンディエラであるMF大谷秀和(37)や、ブラジル人MFマテウス・サヴィオ(24)、それに柏レイソルで活躍して海外挑戦を実現させた日本代表FW伊東純也(28)など、柏レイソルに関わる多くの人々からメッセージが届いている。