カンピオナート・ブラジレイロ・セリエB(ブラジル2部)に降格したグレミオに所属するブラジル人MFジョナタ・ロベルト(22)に、Jリーグから巨額オファーが届いているようだ。22日、グレミオの専門サイト『PORTAL DO GREMISTA』が伝えている。
ジョナタ・ロベルトはグレミオの下部組織出身であり、昨年8月にプリメイラリーガ(ポルトガル1部)のファマリカンへレンタル移籍。ファマリカンではリーグ戦20試合に出場して4ゴールをマークしていたが、2020/21シーズンのラスト5試合はすべてメンバー外となっていた。そして2020/21シーズン終了後にレンタル期間満了によりグレミオへ復帰。今季は左ウイングやトップ下、右ウイングなど複数ポジションをこなす中、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)で14試合に出場。特に先月中旬以降は6試合の出場で2ゴールをあげていた。
一方、グレミオは今年5月にユベントスからブラジル代表MFドウグラス・コスタ(31)をレンタルにより獲得するなど、戦力強化を行っていたが、今季は序盤から苦戦。9月に一時期2部降格圏を脱したものの、その後は再び黒星が先行。ECバイーアやスポルチ・レシフェ、ECジュベントゥージなど複数クラブとの1部残留争いを繰り広げる中、先月には3連勝で盛り返したものの、16位のECジュベントゥージとわずか3ポイント差の17位で終了。来季2部降格が決まっている。
その中、『PORTAL DO GREMISTA』の報道によると、とあるJリーグクラブがジョナタ・ロベルトの獲得に乗り出しており、すでに移籍金500万ドル(約5億7000万円)によるオファーを提示しているとのこと。現在、グレミオ幹部がオファーの内容を精査しており、まもなく結論を出すという。また、同選手の市場価値は現在100万ユーロ(約1億3000万円)であるものとみられており、4倍以上の金額を提示したことになっている。
なお、グレミオは財政面で余裕がないこともあり、今月16日にアルビレックス新潟でプレーした過去を持つDFブルーノ・コルテース(34)、かつてバイエルン・ミュンヘンでプレーしていたDFラフィーニャ(36)、FWディエゴ・ソウザ(36)の3選手が契約満了により退団することを発表している。2部降格でメンバーの大幅な入れ替えが予想されるグレミオだが、高額オファーを受け入れて有望株の放出に踏み切るかもしれない。
コメントランキング