明治安田生命J1リーグの清水エスパルスを今年11月まで率いていたミゲル・アンヘル・ロティーナ氏は、東京ヴェルディやセレッソ大阪でも指揮を執っていた。そんなロティーナ氏がスペインメディア『deia』のインタビューで、両クラブを離れた経緯を明かしている。
ロティーナ氏はレアル・ソシエダやビジャレアルなどで指導者としてのキャリアを積み重ねると、2017年に東京ヴェルディの監督に就任。東京ヴェルディでは2シーズンつづけてチームをJ1昇格・参入プレーオフへ導くなど、確かな手腕を発揮していた。
そして、2018シーズン終了後に東京ヴェルディの監督を退任すると、2019年からセレッソ大阪を指揮。セレッソ大阪でも守備面での緻密な戦術の浸透を成功させ、昨季はチームをJ1リーグ4位に導いていたが、クラブ幹部は監督交代を決断。これには、セレッソ大阪のサポーターから批判の声が上がっていた。
Jリーグの舞台で3クラブを率いたロティーナ氏は、『deia』のインタビューに対応。東京ヴェルディ監督退任について「(日本に来てから)最初の2年間はJ2リーグの東京ヴェルディで指揮していた。ヴェルディは50年と日本で一番歴史のあるクラブであり、これまでスポンサー収入にかなり依存していた。しかし、クラブはスポンサーを失ったし、私自身もJ1で指導したいと思うようになった」とクラブの経営状況に言及している。
そして、セレッソ大阪をわずか2年で去ったことについて聞かれると「セレッソ大阪での2年間はうまくやれていた。だが、クラブはテクニカルディレクターを変え、(私よりも)信頼できる監督を連れてきたんだ。契約更新のオファーはなかった。(セレッソ大阪監督の退任後は、)清水エスパルスから連絡があった。清水には良いスポンサーがついていたが、(セレッソ大阪よりも)下位のクラブだった」と語っている。
なお、ロティーナ氏は今季から清水エスパルスを率いていたが、戦術面の浸透に時間を要して勝ち点を思うように積み重ねることができず、先月3日開催のJ1リーグ第34節・FC東京戦で0-4と大敗を喫すると、翌日に監督解任となっている。
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