明治安田生命J1リーグへの昇格を果たしたジュビロ磐田は、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエB(ブラジル2部)のヴァスコ・ダ・ガマに所属する東京五輪U24ブラジル代表DFリカルド・グラサ(24)の獲得が秒読み段階となっているようだ。19日、ブラジル紙『O DIA』が伝えている。
センターバックを本職とするグラサは、2018年にヴァスコ・ダ・ガマの下部組織からトップチームに昇格。プロ1年目の2018シーズンにカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)で13試合に出場するなど、一定の出場機会を確保すると、セリエB降格の中で迎えた今季は、後半戦でレギュラーに定着したこともあり、リーグ戦19試合に先発出場している。
また、今年7月に開催された東京五輪男子サッカー競技には、ブラジルU24代表の一員として参戦。チームは決勝戦でスペインを下して金メダルを獲得しているが、同選手は全6試合でピッチに立つことはなかった。
そんなグラサに対して、ジュビロ磐田は年俸80万ドル(約9000万円)による3年契約のオファーを提示。また、ヴァスコ・ダ・ガマとの交渉は最終段階に入っており、移籍金150万ドル(約1億7000万円)を支払うことでおおむね合意に達していると先週に伝えられていた。
その中、『O DIA』の報道によると、現在クラブ間でグラサの取引に関する書類の交換を行っている段階にあり、20日にも正式に両クラブがサインを交わす見通しになっている模様。また、ヴァスコ・ダ・ガマはグラサや同選手の代理人との間に借金を抱えているため、ジュビロ磐田から支払われる移籍金の大半は借金の返済に充てられるという。
さらに、ジュビロ磐田は当初、買い取り義務付きレンタルによる獲得オファーを提示していた模様。ただ、クラブ間交渉の末に、完全移籍で決着したとのことだ。
なお、ジュビロ磐田の外国籍選手では、今季J2リーグ得点王のブラジル人FWルキアン(30)がアビスパ福岡への完全移籍により退団。モルドバ代表GKアレクセイ・コシェレフ(28)とコロンビア人FWファビアン・ゴンザレス(29)の残留が決まっている。
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