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G大阪・井手口陽介は“代替候補”!?セルティックの「カゼミーロ2世」獲得見送りを英紙予想

井手口陽介 写真提供: Gettyimages

 明治安田生命J1リーグのガンバ大阪に所属する元日本代表MF井手口陽介(25)は、日本代表FW古橋亨梧(26)を擁するセルティックへ移籍することがほぼ確実と伝えられている。その中、イギリスメディア『HITC』は9日、セルティックが井手口陽介の獲得に向かった背景について見解を述べた。

 同選手はガンバ大阪でプロキャリアをスタートさせると、2018年1月にリーズ・ユナイテッドへ完全移籍。しかし、労働許可証取得の許可が下りなかったこともあり、セグンダ・ディビジョン(スペイン2部)のクルトゥラル・レオネサや2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)のグロイター・フュルトへレンタル移籍。キャリア初の海外挑戦で実績を残せず、2019年8月にガンバ大阪へ復帰すると、昨季はJ1リーグで26試合に出場。そして今季はリーグ戦で24試合に先発出場するなど、復調を印象付けていた。

 そんな井手口陽介の去就を巡っては、今月はじめにセルティックが獲得オファーを提示したと伝えられると、9日にはセルティック移籍が決定的になったと日本国内の一部メディアが報じている。その中、『HITC』はセルティックが井手口陽介の獲得でガンバ大阪に対して85万ポンド(約1億2700万円)を支払うと伝えた上で、ターゲットを切り替えた可能性を指摘している。

 セルティックはカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のグレミオに所属し、レアル・マドリードのブラジル代表MFカゼミーロ(29)と比較されるMFフェルナンド・エンリケ(20)の獲得を狙っていると、10月下旬にブラジルメディア『グローボ』が伝えていた。

 また、『HITC』はセルティック幹部が移籍金330万ポンド(約5億円)での獲得にむけてグレミオと交渉を行っていたと報道。しかし、井手口陽介に関する報道が出回り始めたタイミングで、エンリケに関する噂が立ち消えになったことについて「偶然の一致のようには感じられない。出場機会がほとんどないエンリケに対して、330万ポンドは高額だ」と主張。セルティックがエンリケの獲得を見送り、井手口陽介にターゲットを変更した可能性があるという見解を示した。

 なお、エンリケは昨季終了後にトップチームへ昇格していたものの、今季はリーグ戦でわずか4試合の出場にとどまっているほか、9月下旬以降は公式戦で一度もピッチに立っていない。また、同選手とグレミオの現行契約は2024年12月までとなっているほか、4000万ユーロ(約52億円)の契約解除条項が盛り込まれていると伝えられている。